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吉野家の牛丼づくりの達人「肉盛り実技 グランドチャンピオン」のいる東京・浜松町店で並盛を食ってみた!

2022年4月23日

吉野家の牛丼はどこで食べても同じ味。クオリティが一定に保たれているからこそ安心して食べられるわけだが、どうやら牛丼づくりの技術には違いがあるらしい。つまりお店によって細かい違いがあるのかも……。

というのも、吉野家は牛丼づくりの技術を競う大会「肉盛り実技 グランドチャンピオン」を1977年から実施しているのだ。

2021年のグランドチャンピオンは東京・浜松店の店長なんだって! 日本で1番の牛丼づくりの達人が作る牛丼は他とどう違うのか? 食べてたしかめてみた!

・70もの審査項目

約2万2000人の従業員を対象に全国1200店舗から地域予選を勝ち抜いた挑戦者が牛丼づくりの技術を競い合うこの大会は、年に1度開催されているそうだ。

その審査はめちゃくちゃ厳しい! 「美味しい煮肉」、「盛り付けの早さや美しさ」、「お客様への目配り気配り」など技術・運営に関する約70もの項目を設けているという。

しかも、1位になればグランドチャンピオンになれるわけではなく、チャンピオンの評価基準をクリアしなければ称号は与えられないのである。


そんな厳格な大会を勝ち抜き、見事2021年度の大会でグランドチャンピオンに輝いたのが、先にも書いたように浜松町店の店長さんである。


・グランドチャンピオンの店の味

きっとこのお店の牛丼はひと味違うはず! ってことでお店を訪ねた。昼時に到着すると予想通り満席。テイクアウトにも列ができている状態だった。約5分待ってカウンター席に着くと、ここはタッチパネルを導入していた。


最近の新しいお店はどこもこんな感じなのかな? タッチパネル導入店に入るは初めてだ。もしや! 前のようにカスタムオーダーできなくなっているのでは? っと思ったら、メニューにちゃんと「肉だく牛丼(ねぎぬき)」「ねぎだく」もあってホッとした。

自分流にアレンジする楽しみは大事だよね。みんなこだわりの食べ方があるだろうし。


そのほか「アタマの大盛」「つゆだく」「つゆぬき」も頼むことが可能だ。

普段ならアタマの大盛を頼むところだけど、定番の並盛(税込426円)でその味をたしかめるとしよう。生野菜みそ汁セット(税込162円)で頼んでみた。


これがグランドチャンピオンのお店の並盛です!



どうだろう? 私(佐藤)は吉野家に精通した吉野家マニアではないので、一目で他店との違いはわからない。


だが、具材の色合いがよく丼にムラなく盛られているように思う。肉とたまねぎの量のバランスもちょうど良さそうだ。


味をたしかめてみると、肉は柔らかくて煮込み具合がちょうど良い。お店によっては味が濃かったり肉がやや硬かったりするのだが、ここのはピッタリど真ん中の塩梅。

煮汁を含んだ飴色のたまねぎも硬すぎず柔らかすぎない。かすかにシャキっとした食感が残っている。


ご飯と合うのは言うまでもない。ご飯と具材の味の境目はなく、ちゃんと一体になっている。さすが牛丼づくりの達人の味。丼のなかに、「味の調和」を感じるぞ。


つゆの量も的確で丼の底にわずかに溜まる程度に入っている。つゆだくではない、つゆぬきでもない。ご飯が食べやすい量が注ぎ込まれているのである。


せっかく立派な称号があるのに、それがわかるものが店内に一切ないのはなぜだろうか? 「グランドチャンピオンの店」くらい店頭に貼ってあっても良さそうだけどなあ……。


先の役員の発言問題で吉野家には厳しい目が向けられている。それでも現場は味とサービスの向上に努めており、働いている皆さんはがんばっている。そんな現場の人たちが気持ちよく働いて、美味しい牛丼を作り続けることを願っている

・今回訪問した店舗の情報

店名 吉野家 浜松町店
住所 東京都港区浜松町2丁目7-1
時間 4:00~翌1:00 日曜4:00~22:00

参考リンク:吉野家
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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