ラーメンチェーン大手「幸楽苑」は福島県会津若松市発祥である。創業当初は「味よし食堂」という名前だったそうなのだが、その創業当時の味を再現したお店が東京・渋谷に誕生している。
チェーン初となる餃子バル業態の「餃子の味よし」だ。お店を訪ねてメニューを見ると、なるほど通常店舗とは全然違う構成になっているな。それは良いんだけど納得いかないことがあるんだが……。
・そこは「ン」だろ!
お店は東京・渋谷道玄坂にある。以前幸楽苑の渋谷道玄坂店だったお店を2021年12月にリニューアルして、昭和レトロな雰囲気の漂う店構えに仕上げている。
バル業態なので、メニューは酒のツマミになるものが中心。餃子は味よし食堂伝統の「揚げ焼き」にした焼餃子を1皿(6個)税込290円で提供している。
4種のバリエーションのある「おつまみ餃子」ってのもあるな。4種盛り(各3個、税込980円)があるから、それを頼むとしよう。
さて、気になるのは4種の餃子のネーミングだ。バジリコ、ナポリタン、インディアン、メキシカンだと…………。
ナポリタン! インディアン! メキシカン! で来てんだから、バジリコはイタリアンだろうがーーーッ!! 「ン」でそろえろよ! 「ン」で!!
・カレー、チリ、トマト、バジル
どういう会議の末にこういうネーミングになったのかわからないけど、バジリコの仲間はずれな感じが気になって仕方ない……。とにかくパーコー麺(税込690円)と一緒に頼みましたよ。
幸楽苑といえば中華そばの印象が強いので、麺の上にから揚げの乗ったパーコー麺は新鮮に感じる。
衣カリカリ、中はジューシーな鶏ももから揚げは、自家製カレースパイスを隠し味にしているそうだ。
醤油ベースのスープは通常の幸楽苑のものより、やや味濃いめ。酒を飲む人向けに全体的に濃いめの味付けにしているのではないだろうか。
そしてこちらがおつまみの4種餃子だ。ひと口サイズの揚げ餃子で、ツマミにちょうど良い大きさだ。
4種を順番に見ていこう。まずはカレー粉をまぶしたインディアン。
チリソースのかかったメキシカン。
トマトソースのナポリタン。
そして最後にバジルペーストのバジリコだ。
こうしてそれぞれ見てみると、ネーミングに疑問がわく。インディアンは「カレー」で良くない? メキシカンは「チリソース」で良くない? ナポリタンは「トマトソース」で良くない? バジリコも「バジル」で良くないかい? バジリコって近頃はあまり言わない気もするしね。
店構えと同じく昭和っぽさを演出するために、この名前を採用したんだと思うけど、「カレー =インディアン」はちょっと安易なネーミングな気がしないでもない……。
とにかく1皿6個で290円は安い! まん延防止等重点措置が解除された今、3回目のワクチン接種が進めば呑みの需要も高まるだろう。お店が人気店になる未来はそう遠くなさそうだ。
・今回訪問した店舗の情報
店名 餃子の味よし 渋谷道玄坂店
住所 東京都渋谷区道玄坂2丁目16-6
時間 10:30~22:30(フードラストオーダー22時、ドリンクラストオーダー22時15分)
参考リンク:PRTIMES
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24