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ドミノ・ピザの新作「ベスト34」が本当にベストになるために必要な、あること

2022年2月22日

2022年2月21日から、ドミノピザにて期間限定での販売が始まった「ベスト34」。かつてないほど文字数の少ない商品名だが、スペックはボリューミーだ。

公式HPによると、34種類ものトッピングが乗せられているそう。なるほど、それはインパクトがある。しかしピザというのは、むやみにトッピングを増やせば美味くなるものでもない。実際にベストな仕上がりなのか、食べて確かめてみることに。

・34種類

ドミノのプレスリリースによると、今回の34という数字はドミノ的に限界のトッピング数だそう。闇雲に34種類ブチこんだわけではなく、「味のバランスを試行錯誤」したそうだ。

お値段はデリバリーで税込み5500円で、テイクアウトだと2750円。今回はデリバリーでオーダーした。サイズは40㎝のみで、生地もハンドトスのみの仕様。


トッピングも変更はできないようだ。「ベスト34」は、そのままの仕様で完成されているということだろう。


・4種

そして届いたのがこちら。ニューヨーカーシリーズと同じ箱に入っている。


御開帳。


34種類のトッピングがどのように散りばめられているのか気になる方も多いだろう。ちなみに筆者は当初、34種類全てが全体に散りばめられていて、「34種類のトッピングの味」的なフレーバーになっていると思っていた。

しかし、実際には4種のフレーバーを全34種類のトッピングで作りだし、それを1枚にした、同社の「クワトロ」系ピザと同じような仕様となっている。


・シーフード

それぞれ見ていこう。まずはシーフードがメインなエリア。トッピング的には、シーフードミックス、エビ、北海道産カマンベールチーズ、イタリア産ボッコンチーニ、チェリートマト、バジルソース、そしてガーリックなど。


食べてみると、無難に美味い。風味的にはシーフードミックスが強いため、「シーフードスペシャル」に近い感じ。ただし、トマトソースもホワイトソースも使われておらず、バジルソースになっているのが特徴だ。そこはかとなくヘルシー感がある。


・明太マヨポテト

次は明太マヨとポテトが目立つエリア。この他に、餅とホワイトソース、アスパラ、北海道芳醇ゴーダ&チェダー、粗挽きソーセージ、パンチェッタなどがトッピングされている。


明太マヨソースが目立ち、次にポテトが物理的に主張強めなので、ほぼ明太マヨポテト。餅は正直気付かなかった。え、マジで餅入ってたの? って感じ。


・ペパロニパイナップル

続いてジャッジが激しく分かれそうなエリア。パイナップル、トマトソース、ペパロニ、ラージペパロニ、イタリアンソーセージ、燻しベーコン、マッシュルーム、そしてコーンなどがトッピングされているそう。

トッピングのカウントの仕方で、ラージペパロニとペパロニを個別にカウントする点には審議が必要な気がする。食う側からしたらどっちもペパロニやぞ? そしてパイナップル。筆者はパイナップルもOKなタイプだが、人によっては絶対に許せないヤツだ。

食べてみると、コーンとマッシュルームはよくわからなかった。ペパロニの主張がかなり激しめで、次にパイナップル。ほぼこの2つが全てを持っていく感じ。


・肉ハラピニオ

最後は肉とハラピニオのエリア。ハラピニオの他に、牛カルビ、炭火焼ビーフ、テリヤキチキン、ローストチキンと肉が4種。そしてトマトソース、オニオン、ピーマン、ほうれん草など。


やはりハラピニオの辛さが最も主張してくる。好きな人にはたまらないだろう。続いて肉が4種とのことだが、ぶっちゃけミックスされてそれぞれの区別はあまりつかず、なんとなく「肉が入ってるなぁ」という感覚がある。


したがって、肉とハラピニオの印象が残る感じ。同社の「スパイシー(ハラピニオとペパロニやソーセージが入ってるピザ)」とはまた違った感じで美味い。


・トッピング量

ということで、おおむね4種のエリアのどこを食べてもそれなりに美味いのだが……しかし、これが「ベスト」かどうかという点においては「待った」をかけたい。

理由はトッピング量だ。どういうことかというと、まずはこの、HPの注文画面のスクショを見て欲しい。


次に、それぞれのエリアの説明で掲載してきたスライスの写真を見比べてみて欲しい。そう、何種類かのトッピングの量が、微妙に少なかったのだ。

シーフードはほぼチーズだったし、パイナップルのエリアもマッシュルームがあまりに弱小すぎて、HPの写真と見比べるまで入っていたことに気付かなかった。

この状況から察するに、おそらくそれぞれの具材をどれくらいトッピングするべきかというガイドラインが制定されていないか、されていても守られていないかのどちらかだろう。

「ベスト34」が本当にベストな仕上がりになるかは、その時ピザを作る店員さんのノリと気分に任せられていると言っても過言ではないと思われる。

そして今回レビューした限りでは、残念ながらドミノが試行錯誤した味のバランスが、今回筆者の元に届いた1枚で再現できていたとは考え難い。

狙いとしては面白いと思うし、シーフードとハラピニオのエリアについてはソロデビューもできそうなフレーバーだと感じた。

せっかくトッピングにこだわって試行錯誤したのだから、製造の過程でもベストなバランスが維持されるよう工夫しないと勿体ないと思う。

参考リンク:ドミノピザPR TIMES
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:ドミノピザ

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