ロケットニュース24

ボイルえびしか頼まない【海老寿司日記】第1回:スシローはエビの遊園地

2022年1月18日

突然だが、お寿司はエビが好きなのだ。それも生のエビではなく、ボイルされている「蒸しエビ / ボイルえび」というやつが好きなのだ。

過去には回転してないお寿司屋さんで あまりにもエビを頼みすぎ、「お客さん、エビ好きっすねぇ」と言われたほどのエビ好きなワタクシ。

そんな筆者がお寿司の連載を始めるとなれば、エビしか頼まない「海老寿司日記」しかないだろう。ということで、まずはスシローに行ってみた。

・しょっぱなから喝(かつ)

まずのっけから厳しいことを言わせて欲しい。私はスシローの「エビ(ボイルえび / 蒸しエビ)」を認めてはいない。それはなぜか? ペラッペラだからだ。ビジネスホテルの掛け布団のようなエビなのだ。

そんなペラッペラのエビが、ハイエースのような形状のシャリに “乗っかっている” のがスシローのエビである。なので「握り」ではなく「乗せ」であると私は前々から思っている。これはエビ以外にも言えること。

しかしながら、デフォルトが「さび抜き」のスシローであるがゆえ、ギュッと握られてしまっては、あとあとワサビ袋から「ニュッ」することも困難になる。よって、“乗せ” に甘んじるしかない状況であったりもする。


とかなんだとかブツクサ文句を垂れておきながら……


私がタブレットに入力した初手は “えび2皿” だ。なんやかんやで “2個で120円” というのは魅力的であり、「えび祭り」を盛大に開幕させるための号砲として「えび(ノーマル)」から入るのはセオリーかと思う。


めくって、


わさびニュッ、


醤油たら〜り、で、パクリと食う。ウン、いつも通りのショボいエビ。だが、それがいい。いや、よくはないが、妥協……。なぜなら先ほども書いたが2個で120円だからである。1ヒット60円で1エビの魔力は相当に強い。


ちなみに、ひとつ言わせて欲しい。


現在スシローには、1つ170円の「大えび」と、


1つで320円もする「特選天然車えび」が販売中だが、


一才の忖度(そんたく)なく書かせてもらうと、「大えび(170円)」と「特選天然車えび(320円)」の満足度は、そこまで差がない……というのが私の出した結論である。よって、もしも「特選天然車えび(320円)」を頼むなら、

大えび(170円)を2つ頼んだほうが “ゴージャスみ” が味わえると思う。しかし、私が最もオススメするのは、大えびではなく……


えび天にぎり(120円)」と、


えびバジルチーズ(120円)」である。


まずは「えび天にぎり」。これを食べる際は、ぜひともレーンに回っている「塩」でイッてほしい。カリッカリのエビ天に塩をパラリとふりかけてパクっと一口で頬張ると……もう気分は天丼、もしくは「天むす」だ!

一方、「えびバジルチーズ」の異国感も捨てがたい。「えびチーズ」も美味しいが、ここにバジルが加わっただけで、えび寿司が “イタリアン” に変身するから摩訶不思議。江戸からイタリアに飛んだと思えば……

えびアボカド(120円)の醤油ぶっかけで、気分はもうカリフォルニア。狭いスシローのコックピット(1人用)で、日本 → イタリア → アメリカ西海岸をジェット機で旅してきたかのような錯覚に陥るのだ。


そんなこんなで……


エビしか食べないスシローとなったが、私は大大大大大満足。なにせボイルえび(蒸しエビ)だけでこのラインナップ。ここに生(赤えび / 甘えび)も加えてしまったら、もう収拾がつかなくなる。ボイル縛りで助かった。

ゆっくり回る寿司レーンを見ては観覧車を連想し、注文したエビ寿司がカコーンと自分のコースに突入してくるたび「ジェットコースターみたいだな」と思いを馳せる。スシロー、イコール、エビランド。心躍る、遊園地。

参考リンク:スシロー
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

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