レジ袋が有料化されて以降、世の中はプラスチックゴミの削減にシフトしつつある。そんななかで、コンビニ大手のローソンはいち早くその取り組みを進めており、一部店舗でシャンプーやボディソープ、台所洗剤や洗濯洗剤の量り売りを行っているのだ。
液体洗剤をどうやって量り売りしているのか? 気になったので、最寄の店舗で利用してみた。
・ローソンの量り売り
2021年12月1日から東京・千駄木不忍通店でも量り売り販売がスタートした。通常店舗に先駆けて、一部のナチュラルローソンでは2020年8月から量り売りを始めている。今回利用したのはナチュラルローソン荻窪5丁目店だ。
店内のレジ前の一角に量り売りの商品棚を発見。これか?
棚にはディスペンサーが並んでいる。販売商品はハンドソープ・ボディソープ・シャンプー・コンディショナー、それから柔軟剤・洗濯洗剤・デリケート洗剤(洗濯洗剤)・食器用洗剤の計8種類。それぞれ100グラム単位の販売だ。
購入方法をカンタンに紹介しよう。棚の上に空の大小の空のボトルがあり、これに詰めて持ち帰ることになる。自前で持ち込んだボトルでも購入は可能だ。
まずは計量器に空のボトルを乗せる。
次にボトルに欲しいものを欲しいだけ詰めて再度計量。今回はハンドソープを約100グラム詰めた(106グラム税込211円)。
続けて、計量内容を確認してラベルをプリントアウト。
そのラベルをボトルに貼り付けて、レジで会計して購入完了だ。
無印良品のお菓子の量り売りと販売方法は同じである。なお、都内5店舗のナチュラルローソンではナッツやドライフルーツの量り売りも行っているそうだ。
購入したハンドソープはサラリとした手触りで、爽やかなユーカリの香りが印象的な液体洗剤だった。
・気になる点
とても良い販売方法だと思う。ボディソープや洗剤の詰め替え用容器のゴミを減らせるし、導入店舗が増えれば最寄のコンビニで欲しい分だけ買えるのはかなり便利だ。
だが、これらの商品はほとんどの人が愛用品を決めている分野だ。シャンプーやボディソープはとくに自分の髪や肌に合うものを選んでいるはず。量り売りが環境に優しいからといって、すぐに愛用品から乗り換えるとは考えにくい。
魅力的な商品が揃えられるかどうかにかかっている気がする。だって、私も愛用しているボディソープが量り売りなら絶対利用するもの。でも、このボディソープがどんなものかわからないのに、買う気がしないしねえ……。
とにかく浸透するには時間がかかるけど、この売り方がひろがればプラスチックゴミの削減に大きく貢献するはずである。今後に期待したい。
・今回訪問した店舗の情報
店名 ナチュラルローソン 荻窪5丁目店
住所 東京都杉並区荻窪5-21-16
時間 24時間
参考リンク:ローソン ニュースリリース
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24