え、100円だったの!? タイトルを見て改めて驚く人もいるかもしれないスシローのいくら。2貫乗って税抜き100円(都市型店舗は120円)という価格に今まで何度助けられてきたことか。
だが、悲報である。ストレートに悲報である。そんないくらが値上がりするというのだ。しかも、2021年10月27日から。ってことは、100円なのもう明日までやん!
・貼り紙
この事実を知ったのは先週の土曜日、スシローに行った時のこと。店舗の扉の部分になにやら見慣れない貼り紙が。水曜日に来た時はなかったぞこんなの。
しかし、こういった貼り紙は、マグロが台風の影響で入荷しない時とかも貼られている。「一時的に何かのネタが入荷していないのかな?」と、それくらいの気分で見てみたところ書かれていたのは以下の内容であった。
「いくら
120円(税込132円)→170円(税込187円)へ10月27日(水)より変更となります
スシローは創業以来、高品質な寿司をできるかぎり手軽な価格で提供することにこだわり続けてきました。
これまで幾度となく直面してきた魚価の高騰も、コスト削減をはじめとする様々な工夫で乗り切ってきました。
けれど、近年の漁獲高減少や世界的な需要増により、今回いくらの値上げという苦渋の選択をせざるを得ません。
これからも「うまいすしで、腹一杯」にできるように努力を続けてまいりますので、ご理解と変わらぬご愛顧をいただけると幸いです。あきんどスシロー代表取締役社長 堀江陽」
──永久に値上がり的な。
ちなみに、私が訪れたのは都市型店舗のため、通常店舗なら「100円 → 150円」になるかと思われる。つまりは、レギュラー皿からお値うち皿に格上げされるということだ。
・節目
そこで入店していくらを注文したのだが、改めて食べてみたところこう思わずにはいられなかった。「むしろ今までよく頑張った」と。
何気なく注文してたけど、冷静に考えたらいくらが100円というのが安すぎたのだ。別に量が少ないわけでもないし。これが失って初めて分かるものというヤツか。食べる度、スシローのいくらとの思い出がプチッとあふれだす。
というわけで、泣いても笑ってもスシローでいくらがレギュラー皿なのは明日まで。地味に節目である。お世話になった人はいくらと思い出を語らいに行くのも良いのではないだろうか。ありがとうさようなら100円のいくら。まあ、150円になったところでまだ安いけど。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.