ロケットニュース24

山梨名物「水信玄餅」に激似の『水まる餅』をお取り寄せしてみた / 山梨へ気軽に行けない人は代わりにコレを食べておけば間違いない!

2021年10月8日

ネットで『水まる餅』なる商品を見つけた時、反射的に思ってしまった。「瓜二つやん……」と。透き通ったゼリーに木の舟皿、そしてかかっている黒蜜やきな粉まで、以前紹介した「水信玄餅」にそっくりなのである。

水信玄餅は賞味期限がたった30分のみという、現地まで行かないと食べられない山梨の和菓子。だが、水信玄餅にそっくりな『水まる餅』は、なんとお取り寄せができちゃうのだという。

山梨までわざわざ行かなくても家で水信玄餅のような美味しさが味わえるのなら、遠方の人々にとっては耳より情報だろう。さっそく取り寄せてみたので、見た目はともかく味がどんなもんなのか忖度なしにレビューしてみよう。


・まるもち家の「水まる餅」

販売しているのは、京都の伏見稲荷大社すぐ近くにお店を構える和菓子専門店、まるもち家。水まる餅は人気ナンバーワン商品とのことで、SNSで26万ものいいねを集めたという。

ネットでは3個入り(2200円)と6個入り(3400円)が販売されていたため、1個あたりの値段がお得な6個入りを購入。送料について記載は無かったが、値段に組み込まれているようだ。


・強靭なゴムに守られたぷるっぷるの水まる餅

一つ一つゴム風船に入っており、涼しげでとても可愛らしい。風船の下にはきな粉と黒蜜、爪楊枝が個数分入れられている。

このように爪楊枝で風船のおしり部分を割ることによってぷるぷるの水まる餅が飛び出してくる仕様だ。

だがこの割る作業、商品として1番面白い部分なのにめちゃくちゃ難しい。全力で刺しても全然割れないのである。あまりの割れなさに爪楊枝が折れた時はほんとにゴムなのか疑ったくらいである。小さい子が一人でやるのはちょっと危ないかもなぁ。

うまく割れずにグニャっとなってしまった部分はきな粉で上手にカバー。透明感抜群のゼリーでお皿の模様まで透き通って綺麗に見える。そのまま食べるとほんのり甘い水を食べている感じなので、より美味しく食べるにはきな粉と黒蜜は必須だろう。


・水信玄餅同様「餅」ではない、だがうまい。

正直、賞味期限30分の「水信玄餅と」お取り寄せできる『水まる餅』では、柔らかさとか風味とか全然違うんだろうなと当初は思っていた。

だが実際に食べてみると、驚くことに差はほとんどなかったように感じる。両方ともぷるっぷるで口に入れるとスッと無くなるのは同じで、水ゼリー自体は水信玄餅の方が美味しかったかな……? という程度だ。

まあ両方を一緒に食べ比べたらもう少しはっきりわかるんだろうけど、2か月前に食べた記憶の中の水信玄餅と比べた感じでは左程差がないというのが私の見解だ。つまり、水信玄餅はもちろん、水まる餅もめちゃくちゃウマいのである。


同じような商品があるとパクリだなんだと問題になりがちだが、法律的にもお店間でも問題がないのならば我々が口を挟むものではないだろう。

夏場に山梨へ行ける人は水信玄餅を食べに行けば良いし、なかなか足を運べないけど同じような和菓子が食べたい人は水まる餅を取り寄せしてみればよいと思う。すでに片方のファンの人は食べ比べてみるのもアリだろう。

どちらの商品もお店自慢の一品であるのだから、それぞれ応援してければいいなと私は思う。ただ、双方「餅」と付くわりには全くもって「餅」ではないので、そこだけはご留意いただきたい。店がなんて言おうとゼリーだなこれは。


参考リンク:まるもち家金精軒
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.
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