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伝説的マンガ『天使なんかじゃない』グッズが3COINSに降臨! 思わず熱くなってしまったが特殊な購入方法に要注意!!

2021年10月6日

1億3000万人の矢沢あい先生ファンのみなさん、落ち着いて聞いていただきたい。全国の「3COINS」(スリーコインズ)で、『天使なんかじゃない』コラボアイテムが販売される!

『りぼん』らしからぬ大人っぽい絵柄と、「好き」だけでは終わらない恋愛の奥深さを描いたシナリオ。一定の世代にとって矢沢あい先生は神であり、その作品群は「バイブル」といってもいい。そんなコラボアイテムがほんの数百円で、しかも美麗すぎるデザインで降臨……!

読者に落ち着くよう呼びかけながら、まずはお前が落ち着け、という状態なのだが、人気作品だけに簡単には買えそうもないハードルがある。以下、詳細情報である。


・購入方法に要注意

まずはもっとも大切な購入方法から説明したい。発売は2021年10月23日からだが、当日ふらりと近所の3COINSに行っても購入できない。入場規制が行われるからだ。

店舗での購入を希望する場合、10月18日23:59までに事前抽選を申し込む必要がある。手続きにはLINEアカウントが必要だ。抽選結果の発表は10月20日12:00頃の予定。

ただしこれは入場に関する抽選であって、商品確保の約束ではない。「入場時間によっては多数品切れが発生している場合もございます」とのこと。また「1会計につき、各商品各色1個まで」という購入個数制限があるほか、取り置き・取り寄せはできない。


事前に申し込みをしていなかった場合や、抽選に外れてしまった場合は、入場規制の解除後に当日整理券で入場する方法がある。

当日午前中にインターネットを介して発券するか、午後からは店舗に掲示しているQRコードから発券する。ただし「状況により、整理券による入場を終了する場合がございます」とのことなので確実ではない。

公式オンラインストアでは、2日遅れて10月25日10:00から取り扱い開始。おそらくこちらも時間との勝負になると思われる。


・なぜこんなに熱狂しているのか

全国に120を超える店舗がありながら入場規制を行わなければならないとは、どれだけの熱狂ぶりかわかると思う。どうしてそんなに興奮しているのか、あまり詳しくない方からすれば不思議だろう。

『天使なんかじゃない』は1991年から1994年にかけて集英社『りぼん』で連載された少女マンガだ。作者の矢沢あい先生は、いまでは『NANA』の作者としての方が知名度が高いかもしれない。


『りぼん』はローティーンの少女向け。ほとんどの人気作品が、片思いのドキドキや、ライバルが出現して不安な気持ち、彼氏彼女になれた喜びなど「恋愛のキラキラ感」をテーマにしていたのに対し、「その向こう」を描いた稀有(けう)な作家だったと思う。

その分、小中学生には少し難しかった。本作より前の『バラードまでそばにいて』『マリンブルーの風に抱かれて』などの過去作品は、湿度が高すぎて敬遠してしまうようなところも正直あった。

その後、絵柄も大きく変わり『ご近所物語』『Paradise Kiss』『NANA』と、現在につながる唯一無二の個性や作家性が発揮されるようになるわけだが、ちょうど『天使なんかじゃない』はその中間に位置する作品といえるかもしれない。


ストーリー展開がコミカルでポップなので若年層にも読みやすく、それでいて人を愛することの苦しさや痛みもリアルに描かれていく。

学生生活の一瞬の輝きを切り取った、みずみずしい「少女マンガらしさ」と、矢沢先生の真骨頂である深い人間描写が両立する『りぼん』時代の最高傑作である……少なくとも筆者はそう思っている。


・アイテムのご紹介

コラボグッズは全39アイテム。価格はそれぞれ異なる。発色が美しい袋小物から……


クリアファイル、ノート、ペンケースなどの文房具


トランプにはマンガのシーンがそのまま使われていることがわかる。


マグカップはかなり欲しい! どれも大人が使っていても恥ずかしくない、ハイセンスなデザインである。


紙袋にちらりと見えるのは「あたしは 冴島翠みたいになりたい」の名シーンじゃないか?

筆者の泣きどころは、主人公たちよりもちょっと大人の恋愛であるマキちゃん周辺のエピソードと、才色兼備なのに切ない片思いのマミリンである。でも志乃ちゃんの気持ちもわかる。

少女時代はヒロインのライバル役には反感しか湧かなかったけれど、大人になると「人間の弱さ」や「割り切れなさ」に共感できるようになる。いま大人が読んでも十分に感動する名作。

欲しいという方は、ぜひ万全の準備をして臨んで欲しい。筆者も自信はないが、やれるだけのことはやってみる。健闘を祈る。


参考リンク:3COINS公式サイト3COINS公式通販「PAL CLOSET」
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.

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