夏の夜に現れる人類の敵───蚊。
寝ている間好き放題に血を吸われ、翌日殺意を抱いたことのある人は私だけではないはずだ。運よく日中に見つけて殺(や)ろうとしてもなぜか綺麗に避けられ、ストレスは溜まっていく一方。
このままでは余計なストレスで胃に穴が開きかねない。どうにかして、奴らを倒した時の爽快感を味わうことはできないのだろうか……!?
そんな時、おあつらえ向きのアイテムを発見してしまった。救世主だ!!
・戦いの跡のスタンプ
そのアイテムとは、「戦いの果てのモスキートスタンプ」。
潰れた蚊の絵柄のスタンプで、押すだけで勝者の気持ちを味わえるらしい。ヴィレッジヴァンガードにて2021年8月上旬から予約が開始されていたので、いそいそと予約をした。価格は税込み1650円。
ここからはスタンプとはいえ虫が写っている画像が多く登場するので、苦手な方は注意していただきたい。
数週間後、待ちに待った荷物が到着。わくわくしながら箱を開けてみると……
大変ポップなケースが出てきた。
あれ? 頼む商品を間違えたかな? こんなオシャレなケースの中に、蚊のスタンプが入ってるわけが……
入ってた。
ケースは木製で非常にしっかりとした作りだ。とんでもないVIP扱い。スタンプ1個にしては少しお高めな値段である理由がここで判明した。なんでこんなに豪華仕様なんだろう……
底にはグレーのマットが敷かれていて、インクがついてしまっても汚れが目立つことはなさそうだ。
スタンプ台は付属していないので100均で購入し、さっそく手に押してみた。すると……
くっきりと浮かびあがった戦いの跡!
実際に部屋から蚊がいなくなったわけではないけれど、この跡を見るだけでなぜか達成感がすごい。この跡を見た蚊が、「やばっ、こいつ刺すのやめとこ」と吸血を控えてくれるようにならないかな。ならないか。
ちなみに気合を入れすぎるとこうなる。
めちゃくちゃボケてるし汚れがついてしまっている。これでは「スタンプです」感が強すぎるので、リアルさを追求する人はスタンプをきれいに押すテクニックを身につけてから使用しよう。
・リアルさの証明
それにしてもこのスタンプ、大きさといい足の折れ具合といい、非常にリアル。うまく押すことができれば、羽の筋まで再現することができるのだから驚きだ。パッと見ただけでは、本物と見分けがつかなさそう。
……ということはこのスタンプを使えば、本当に戦いに勝ったと錯覚した人から褒めたたえてもらえるのでは? 試しに友人にそれっぽい言葉と共に写真を送ってみた。
「魚拓ならぬ蚊拓」という素敵な言葉と共に褒めてもらえた!!
画像にもある通りすぐにネタバラシをしたが、再現度の高さが証明されたのではないだろうか。
・夏の概念
この戦いは、ある意味夏の風物詩でもある。まもなく夏が終わろうとしており、戦いが終着を迎える日もそう遠くはない。購入したときは「どうやって使おう……」と迷ったのだが、これからの時期に夏の風情を思い出したい時にはうってつけかもしれない。
なおこちらの商品、2021年9月3日現在品切れとなっている。しかし商品ページを見てみると、再入荷された際にはお知らせを受け取れるようになっているようだ。もし今後再入荷された際には、是非皆さんにも夏の勇者になっていただきたい。
最後に何度も書いているが、絵柄が本当にリアルなので虫嫌いの人が周りにいるときは注意して使ってね。
参考リンク:戦いの果てのモスキートスタンプ
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.
▼蚊で「蚊」を書いてみた