東京オリンピックの開催を記念したトンデモないデカ盛りメニューが存在した! 東京・錦糸町の「佃 瀧三郎(つくだ たきさぶろう)」で販売している『金メダル丼』という丼が、そのトンデモないヤツだ。

実際に食べに行ってみると魚介モリモリのてんこ盛り! しかも価格は2020円で安すぎる~!!

・仲卸直営のお店

お店を運営しているのは、鮮魚の仲卸を営む「株式会社なり市堺浜」だ。同社の専務・細川さんには、2018年に築地市場が豊洲に移転する際にお話を伺っている。

今回紹介する佃瀧三郎は浅草と立石にも店舗があり、ここ錦糸町店は2021年4月にオープンした3号店。


お店は仲卸の強みを生かして鮮度の高い魚を安く提供しており、評判も上々。五輪が開幕すると、応援の気持ちを込めた金メダル丼の販売を開始したのだ。


これが話題を呼んで、数量限定にもかかわらず連日完売の人気ぶりなのだとか。実物を見て人気の理由がわかった。


デカすぎる! 刺身の山じゃないか!!


うずたかく積まれた刺身の山には、イカやらタコやらサーモンやらマグロやら、もう何がなんだかとにかくてんこ盛りだよ!



どこから手をつけたら良いのか全然わからない~!!


デカ盛りすぎてヤベェ~~~!


・どこから食うべきか……

とにかく崩さないように安全なところからネタを取り、ひと切れずつ食べるしかないだろう。


豊洲直送のネタはどれも鮮度バツグン。ネタ数も豊富で量も多いのに2020円は安すぎる。


しかも! この手のデカ盛りはご飯で高さを増しているのが普通だ。きっとこの山もご飯で支えられていると思ったら、山の中にはマグロのすき身が詰まっていた!


食っても食っても魚が尽きない。どこまで食ったらご飯に行きあたるんだ。食べ続けること約10分。ようやく山を攻略したところでご飯が出てきた!


丼の下にはバラチラシ寿司。こちらもネタが豊富に詰まっている。刺身だけでなくバラチラシでも、とことん美味い魚を食わせに来やがる。まさに魚介のオリンピック! 味は金メダル級である。


・プリンが美味い!

楽しみはまだあるぞ! ランチにはデザートに「瀧三郎プリン」がついている。和食屋でブリンだって? 和菓子がついて来るならまだしも、なぜ洋菓子なのか?


実は浅草店に洋食で修行した板さんがいるのだとか。ディナータイムに単品(税込400円)で販売してみたところ大変好評で、ランチにハーフサイズをつけるようになったそうだ。


実際に食べてみると、猛烈に美味い……プリンにうるさいこの私が唸るほどだから間違いない。


あえて例を挙げるなら、味は「治一郎」のプリンに近いタイプだ。硬くなくトロトロの超なめらかプリンで、優しい甘さが特徴である。単独でテイクアウト店を出せるレベルの味だ。コレだけ持ち帰りで売って欲しい。


・覚悟

ちなみにお店の看板には「カッコつけてる場合じゃねえ!!」と掲げられている。その真意について、細川さんはこう話す。


「コロナの影響でうちに限らず、飲食業界は大変なことになってますよ。でも嘆いてばかりもいられなくて、できることを必死にやっていくしかないと思うんですよね。今までみたいにカッコつけてる場合じゃないって思って、この言葉を掲げました」


以前のような日常が戻るのはいつのことだろうか? 来年なのか、それとも再来年なのか。ひょっとしてもうずっと……。とにかくできることをやるしかない。そんな覚悟をこのお店に感じた。


なお、金メダル丼は数量限定販売。仕入れ状況によってその日の提供分が変わるので、食べたい人は念のためお店に電話で確認することをオススメする。


・今回訪問した店舗の情報

店名 佃瀧三郎 錦糸町店
住所 東京都墨田区太平4-15-3
時間 11:30~14:30 17:00~20:00(短縮営業中)
定休日 月曜・隔週火曜

参考リンク:Twitter @TsukuTakiOsushi
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼お店の休業日はTwitterで確認することができる