気づけば消えかけていた東京チカラめし。どこでも見かけた看板は、どこにもなくなった。栄華を極めた頃の勢いを知っている者からしたら、盛者必衰を感じずにはいられないだろう。
しかし、東京チカラめしは生きていた! コロナ禍の厳しい状況でも、1号店をリニューアルし、海外進出を画策していることは以前の記事でお伝えした通り。そして、この度、ついに仮想現実へ! 「VR東京チカラめし」爆誕ッ……!!
・「VR東京チカラめし」とは
東京チカラめしを運営する株式会社三光マーケティングフーズが発表した「VR東京チカラめし」。これは一般的に浸透している言葉で言うならゴーストレストランだ。実店舗を持たない、オンライン注文のみのデリバリー限定店舗である。
今回のニュースは、そんなゴーストレストランのコンサルなどを行っている株式会社バーチャルレストランと、ライセンス契約を結んだというもの。しかし、個人的に面白いのは、今後、フランチャイズオーナーを全国より募集するという点であった。
・こういうパターンもあるんだな
まず、株式会社バーチャルレストラン傘下のフランチャイズ加盟店120店舗に「東京チカラめし」の導入の案内及び加盟開発を優先的に開始。その後「バーチャルレストランで東京チカラめしを開業したい!」というフランチャイズオーナーを全国より大募集するのだとか。
かみ砕いて言うと、既存の飲食店が名前とハウツーを使ってUber Eatsとかで東京チカラめしになれますというもの。ゴーストレストランってこういうパターンもあるんだなあ。
これなら、今まで東京チカラめしの実店舗と縁遠かった地域でも食べられる可能性がある。今後、どれくらい広がるかはまだ分からないが、期待を持って見守りたいと思った。
・海外進出は果たした模様
ちなみに、PRTIMESの同じリリースによると、現在、東京チカラめしは、国内に3店舗(直営2店舗「新宿西口1号店」「新鎌ヶ谷店」、FC1店舗「大阪日本橋店」)、香港に1店舗(ライセンス契約)出店しているという。
さらには、香港ライセンス契約2号店も2021年8月にオープン予定とのこと。良かった。海外進出は無事果たされたんだ。
・公式サイトに衝撃
なんだかんだで胸をなでおろした私(中澤)であったが、念のため公式サイトのニュースもチェックしてみよう。そう思い、東京チカラめしのサイトの「新着情報」をクリックしてみたところ……
白紙すぎィィィイイイ!
むしろ、この数カ月結構書くことあった方だろ!! 公式サイトとは思えない情報量の少なさである。それだけに、表示速度は、阿部寛のホームページかよってくらい爆速なんだが。
というわけで、東京チカラめし is alive。今後、バーチャルの世界で広がっていくかもしれない。それにしても、地味に国内が3店舗に減っているのに、みんなの記憶に残るオレンジの看板。東京チカラめしはもはや概念になりつつあるのかもしれない。
参考リンク:PRTIMES、東京チカラめし
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.