スタバを始めとするファストコーヒーショップも良いけれど、私(中澤)は腰を落ち着けられるルノアールも嫌いではない。メニューと言うより空間を提供しているイメージ。勝手な感想だが、「あのメニューを飲みたい・食べたい」で行く店ではない気がする。
しかしながら、店舗限定メニューである『ガパオライス』は、食べた瞬間「もう1度食べに来たいなあ」と思わされた。ガッツリした肉に漂うハーブの豊かな香りにご飯が進む! ここマジでルノアールかよ!?
・ランチメニュー
そんなメニューがあったのはルノアール神田淡路町店だ。地上の見た目はごく普通のルノアールであるこの店。しかし、中に入ってみると……
ランチメニュー(11:00~15:00)がちょっこすおかしなことになっちょおよ!
スパゲティーセットだけでも7種類、どころかカレーも8種類。しかし、これはまだ序の口で「100%ビーフ和風ハンバーグセット(税込み1400円)」や「中華丼セット(税込み1100円)」「ナスのミートドリアセット(税込み1300円)」はハッチャケすぎではないだろうか。
・特に内容が気になるセットが
ちなみに、以前佐藤記者がこの店の「牛カルビ焼きセット(税込み1500円)」を食べているが、記事によると、本店はボランタリーチェーンで資本が違うために独自の道を歩んでいるのだとか。へー!
まあちょっとビックリしたけど、メニューを見ていると、スパゲティーやカレー、ハンバーグとかカルビ焼肉は、そこまでハズレがない料理な気がする。ルノアールにあってもギリ馴染んでいるというか。一方で、本当に謎なのは貴様だ「ガパオライスセット(税込み1250円)」!
お前は外す時は結構豪快に空振りするヤツだよな? オープンカフェでカフェ飯の代表みたいなツラしてるが、私の目が黒いうちは、オシャレさで肉の少なさを誤魔化させたりしないぞ。全くオープンではないルノアールが、ガパオライスを作れるのかはなはだ疑問である。そこで注文してみた。
なお、「セット」とは何とセットかと言うと飲料である。ブレンド、アイスコーヒー、紅茶、アイスティーの中から選択できるのでアイスのレモンティーにしてみた。
・ルノアールのガパオライス
単品注文の場合、ブレンドが600円、アイスコーヒー、紅茶、アイスティーは650円なので、ガパオライスは実質600円くらいということになる。
そう考えると、このランチセットはなかなかお得なようにも感じるが、内容次第では600円も高いかもしれない。はたしてルノアールのガパオライスは600円の価値があるのか? そこはしっかり見ていくぞ。こちとらカフェ飯とは無縁の39歳オッサンだからな。そう決意も新たにしたところで、ガパオライスが運ばれてきたのだが……
茶色ッ……!
具の99%くらいひき肉やん。そんなひき肉がご飯を覆っている。確かにガパオライスはひき肉が主体となる料理ではあるが、「野菜で誤魔化す気はさらさらない」と言わんばかりの無骨さではないか。
さらに、肉の下のご飯にはタレが染み染み。食べてみると味も侮れない。濃厚なハーブの香りで肉々しさがさらに強調されているのだ。
最後に目玉焼きを崩してみるとトロッと滴る卵黄。おいおい、ルノアール神田淡路町店よ。貴様は男子高校生行きつけのスタ丼屋にでもなったつもりか。すみません、マヨネーズもらっていいスかー!?
・通える味
思わず、ルノアールでマヨネーズを注文しかけたが、それほどに男メシであった。特盛とか爆盛りが欲しくなる味。コスパ系オッサンである私も、これが近所にあって600円なら通ってしまうかもしれない。ウマイのはもちろん、どことなく懐かしさもあり、何気ない瞬間に欲しくなる味だ。
発見した時は意外にも感じたメニューだが、日常のワンシーンを彩るような良さはルノアールっぽいと言えばルノアールっぽい。こういったメニューも含めて、ひと味違った空間を提供していると言える。ルノアール神田淡路町店が都会のオアシスから男子高校生とオッサンのオアシスになる日も近いかもしれない。
・今回紹介した店舗の情報
店名 ルノアール神田淡路町店
住所 東京都千代田区神田小川町1-1 山甚ビル B1F
営業時間 平日7:00~19:50 / 土・祝日10:00~17:50
定休日 日曜日
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.