ふろく付きの雑誌がアツい。ファッションから電気小物まで「もはや、ふろくが主役」な雑誌が数多くあるが、キャンプアイテムが付いてくる小学館のアウトドア雑誌『BE-PAL』が大好評なのだという。
なんでも直近3号は発売後ほぼ1週間で完売、人気YouTuberに取り上げられるなど、注目を集めているのだとか。
しかも最新号は創刊40周年記念号。なんと「焚き火台」が付いてくるっていうじゃないか! 焚き火台って、ふろくで付くようなものだっけ?
・ブービーバード焚き火台SOLO(雑誌価格:税込1100円)
さっそく購入してみると、雑誌のあいだからポロッと出てきたのは……え、小さっ!
開けてみたらやっぱり小さい! これホントに焚き火台? スマホよりも小さいんですけど!? 小物ポーチはもちろん、なんなら定形封筒にも入るくらい。
組み立てはスリットをかみ合わせるだけ。
やっぱり小さい! なにこれ、めちゃくちゃ可愛いじゃないか!
シンプルかつコンパクト、必要な機能が凝縮されていて、ものすごくスマート!! これぞ機能美!!
「ふろく」とは本来、添え物のこと。雑誌本体に興味があるならいいが、ふろくが目的なら、同じ金額で好きなブランドのものを買えばいいじゃん、という残念なクオリティなこともままある。
ところがこの焚き火台は、単体で売っていても買うかも、というくらい魅力的。
正面にはBE-PALの文字。大きな開口部があり、ここから火種をいじれる。
残る3面にはアウトドアブランドCHUMS(チャムス)のロゴ。空気穴になっていて、デザイン性と機能性が両立している。
公式プレスリリースでは「マスコットのブービーバードはペンギンじゃなくカツオドリ」とわざわざ注意書きあって微笑ましい。ペンギンに見えるよねぇ?
大きめの松ぼっくりなら1~2個でいっぱいになるサイズ。でも、しっかり五徳(ごとく)付き。
これ着火してススを付けるのがもったいない! アウトドア用とインテリア用の2つ欲しい……ってすでにメルカリで倍額!? なんてこった。
2冊目は速攻断念。1人でも多くの人に買って欲しい。
・点火してみた
あまりにデザインがいいので飾っておきたい気持ちもあるが、やはり使用感も確認したい。意を決して点火。
火床の高さは2段階で調整可能。四隅を上手く使うと小枝を山型にも立てられる。ソロ焚き火台ということで、1人でのんびり炎を眺めるのにとてもいい!
うわぁ、これは癒やされる……
切り絵のようなブービーバードから炎が見え、ランタンみたいだ。キャンドルを入れてもいいかもしれない。太い薪は使えないので燃え尽きるのも早いが、火が大きくなり過ぎないのも安心。
しかも片付けがすごく簡単! 普段使っている焚き火台は折りたたむとA4ほどでかなりコンパクトな部類に入るが、やはり後始末は大変だ。灰やススや燃えかすで、拭いているうちに自分まで汚れてくるのは日常茶飯事。
しかしこのアイテムは、手のひらサイズなので扱いがラク。灰を捨てるのも、汚れを拭き取るのも簡単だ。
・歴代のふろくもすごい
小学館のプレスリリースによると、歴代のふろくも好評。小学館といえば学習雑誌の長い歴史があり、もともと雑誌にふろくを付ける文化が根づいていたのだという。大人と子どもで対象は違うが、ふろく付き雑誌は十八番というわけだ。
たとえば……
2020年11月号
BE-PAL オリジナル 焚き火専用ファイヤースターター
2021年1月号
CHUMS × BE-PAL オリジナル・マルチツール
2021年5月号
SHO’S 肉厚グリルパン
などなど、専門誌ならではの「それ絶対便利」というアイテムや、有名ブランドとのコラボも多い。写真映えしそうなシャレたデザインもポイント高い!
・これは定期購読もあり
筆者の最寄りの書店では発売日当日でなくとも購入できたが、インターネット上では完売も続いているようだ。毎号のふろくのクオリティや人気を考えると、確実に手に入る定期購読を検討するのもアリ。
長年のファンには既知の事実だと思うが、『BE-PAL』は1971年創刊の老舗アウトドア雑誌。雑誌そのものも、ばっちり読み応えがある。
もし今回入手できなくても、読者の反響に応えるのが出版社。きっとまた魅力的な企画を考えてくれるから、愛読しながら待つのもよいと思う。
参考リンク:BE-PAL7月号
執筆:冨樫さや
Photo:PR TIMES、RocketNews24.