「ロイヤルホスト」や「てんや」を運営するロイヤルホールディングスは2021年5月29日、東京・武蔵小山に新業態のお店『ラッキーロッキーチキン』をオープンした。このお店はバターミルクフライドチキン専門店。つまり、ファストフードのお店である。
果たして、その実力はいかほどか? 実際に利用してたしかめてみた!
・ロイホのファストフード
お店は武蔵小山のパルム商店街の東端、東急目黒線武蔵小山駅から徒歩で約5分のところ。テイクアウトとデリバリーをメインに、小さいながらもイートインコーナーを併設している。
メニューを見てみると、看板メニューはバターミルクフライドチキン! のはずなんだけど……ハンバーガーを激推ししている。とりあえずハンバーガー食え! ってことなのかな?
私(佐藤)はメニューの訴えに忠実にしたがって、オリジナルハンバーガーのセット(税込800円 フライドポテト・レギュラードリンク付き)。それにチキンの純粋な味をたしかめるために、単品でチキン(1ピース税込300円)を注文してみた。
・クラフトコーラが美味い!
提供されるまでイートインスペースで待っていると、次から次へとお客さんがやって来る。そのほとんどがテイクアウトでの利用だ。モバイルオーダーもできるので、スマホで注文した商品を受け取って帰っていく。
しばらくしたら会計時に受け取った受付番号を呼ばれたので、カウンターでトレーを受け取った。これがロイホのハンバーガーか。
さて、チキンの前にまずドリンクについて言いたい! このオリジナルのクラフトコーラが美味い!!
9種のスパイスと3種の柑橘系フルーツをブレンドしているという。さわやかでほんのりと甘く、振りかけられたシナモンの香りがやたら食欲をそそる。残念なのはプラスチック容器じゃないので、液体の様子をお見せできないことだ。
近頃のプラスチック撤廃の流れを受けてイートインでも紙コップになっているそうだが、とにかく美味しい! 夏場にガブガブ飲みたくなるような、中毒性を感じるぞ、コレ!
・1ピース300円のチキン
続いてチキンだ。バターミルクフライドチキンとは、アメリカの昔馴染みの鶏料理のひとつで、バターミルクに浸した鶏肉を揚げるというもの。このお店では国産鶏むね肉をバターミルクに一晩漬け込み、オリジナルのスパイスミックスとハーブを使用して揚げているそうだ。
ザックリとした食感の衣と柔らかな鶏肉。KFCのオリジナルチキンと比べると、衣の歯ざわりが強くて食べ応えがある。
ちなみにお値段は1ピース300円。KFCはオリジナルチキン1ピースが250円である。「50円の価値を埋めるほど美味しいか?」と問われると微妙なところではあるが、決して味が悪い訳ではない。でも1ピース300円はちょっと高く感じちゃうかなあ~……。
・キャベツを食うバーガー
そしてハンバーガー。ハンバーガーというと、パティやバンズが主役となることが多いのだが、ここのはちょっと違う。何より目を引くのはチキンの下からあふれんばかりのキャベツの千切り! そう、ここの味の決め手はキャベツなのだ。
ビネグレットドレッシングを使ったキャベツサラダをしっかりと詰め込んでおり、ひと口食べるとサラダの味で口中が支配される。ハンバーガーを食べているというより、サラダを食っているような気持ちになる。
「肉だ! ハンバーガーは肉なんだ!」という人には少し物足りないかもしれないが、近頃の健康志向を考えると、ヘルシーなハンバーガーも悪くないかも。
なお、ロイヤルホールディングスは年内に5~10店舗の出店を計画しているらしい。フライドチキンといえばKFCの独壇場。今のところライバルはほぼいない状況だ。はたして、ラッキーロッキーチキンはライバルになり得るのか? フライドチキン市場の今後が楽しみだ。
・今回訪問した店舗の情報
店名 ラッキーロッキーチキン武蔵小山店
住所 東京都品川区荏原3-6-6
時間 10:00~20:00(L.O.19:45)
参考リンク:ラッキーロッキーチキン、流通新聞、KFC
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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