最近、晩ご飯を食べるときはもっぱら近所のやよい軒である。6割がチキン南蛮定食、3割がしょうが焼き定食、他メニューが1割と私の食べるものは大体決まっている。そのため、メニュー選択で迷うことはほぼないのだが……
先日、券売機で食券を買おうとしたら、まさかの光景が目に飛び込んできたからタッチパネルを押す手が止まった。『鉄板餃子とから揚げの定食』──。そう、メニュー名にあるように新商品&期間限定で餃子が売られていたのだ! やよい軒の餃子……食べる以外の選択肢はない!!
・やよい軒の餃子
『鉄板餃子とから揚げの定食』の値段は860円。やよい軒の定食の中では少しばかりお高めな印象だが、鉄板餃子で出しているあたりこだわりを感じずにはいられない。アツアツの餃子、実にヨロシイ!
店員さんに食券を渡して待つこと10分ほどで定食が来た。ラインナップとしてはご飯をはじめキャベツ&から揚げ、味噌汁、それから胡椒にポン酢、コチュジャン的な調味料……からの〜鉄板餃子だ。もちろん卓上には「食べ放題の漬物」もある。
今回はとにもかくにも餃子だから、さっそく狙いの餃子からいただこう。一口サイズよりも大きい餃子が5個ゴロリと入っていてボリュームがあるが、ここは男らしく一口でパクリ。
んんんんん……!!!!
アッツ!
鉄板で出されているだけにアツアツでヒジョーによい。何もつけずに食べても、野菜の甘みが染み出してくるのもよし。それでいてジューシーなのだから合格ッ!
……と言いたいところではあるのだが、少々厳しい意見を述べると脳が溶けそうなくらいウマいとまではいかなかった。なんというか、定食屋の餃子という枠内にとどまっているのだ。
・もう一声!
決してダメなワケではない。ダメなことはないのだが、少なくとも餃子偏差値の高い人が食べたら物足りなく感じてしまうだろう。一体何が足りないのか。原因を探るべくオペ(解剖)してみたところ……
野菜がしっかり入っていて餡も普通。誰でも食べやすいようにした配慮は伝わってくるも、何か突出して強調しているものが見当たらないため、どうしても「普通」という感想が出てきてしまう内容だった。個人的にはもう少し餃子の皮がパリパリしていて欲しかった。
現に餃子を裏返しても、やはりもう1パリ……いや、2パリくらい欲しいところ。トータルで見ると万人受けはすると思われるが、シンプルにウマい餃子を求めている人からするとちょっと物足りないかもしれない。
ただ、私の記憶が正しければ、やよい軒はここ数年で餃子のメニューを出していないように思う。もしこれが初の試みだとしたら「伸びしろ」しかないから、今後に期待したいところである。
・テイクアウトも対応
愛深きゆえ、餃子好きゆえ辛口になってしまったが、から揚げとの組み合わせはいいし、そのから揚げは安定のクオリティーだった。緊急事態宣言中だからお酒は飲めないけど、ビールにも合いそうだからコロナが落ち着いたらチョイ飲みしてもいいかも。ちなみにテイクアウトにも対応中。気になる人は一度食べてみてはどうだろう。