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【東京駅弁】昭和39年発売の「チキン弁当」は上皇陛下も愛するレジェンド弁当 / オフィスで鉄旅気分を満喫!

2021年4月21日

旅情が詰まっている駅弁が大好きで、見かけたらつい買いたくなってしまう。この間もJR新宿駅構内の南口コンコースにて「駅弁屋」を発見。仕事の合間だったにもかかわらず、チラッとのぞいてみることにした。ほほぉ……色々揃っているなァ~。

こちら東京ならではの駅弁だけでなく「東北復興弁当(宮城)」や「平泉うにごはん(岩手)」など、バリエーションはかなり豊か。その中でも目を引いたのが……昭和39年(1964年)発売のロングセラー駅弁『チキン弁当』である。よし、今日の昼飯はこれに決まりだ!

・駅弁屋 頂

それにしても、東京駅構内に駅弁屋があることは知っていたが、新宿駅にもあったのか。お店の名前は「駅弁屋 頂(いただき)」。今後も定期的にお世話になるだろう……そう思いながら会社に戻り、さっそく購入したばかりのチキン弁当(900円)を食べることにした。

チキン弁当といえば、新幹線の誕生とともに誕生した駅弁である。上皇陛下が大好きな駅弁としても有名で、それこそ新幹線移動の際に召し上がられるという。ちなみに1964年といえば、前回の東京オリンピックが開催された年でもある。

てなわけで当時、外国人向けに考案された弁当という説もあるらしい。とにかく歴史と伝統を感じるレトロで懐かしいパッケージ、チキンのキャラクターもいい味を出している。そんなレジェンドと呼ぶにふさわしいチキン弁当の中身はいたってシンプルだ。

・チキン弁当

まず弁当箱のフタを開くと、お箸が一膳。ザ・駅弁って感じの雰囲気でグッド。チキンライスのいい匂いが食欲をそそる。

でもって、フィルムをぺらっとめくったら~、はいっ

チキンライスと鶏唐揚げがドンッと登場。チキンライスの上にはスクランブルエッグとグリーンピース、ドライトマトのオイル漬け。昔ながらの洋食屋さんのような雰囲気を漂わせていますな。ゴツゴツした唐揚げも存在感抜群、レモン果汁をかけてガッツリいただきます。

唐揚げはしっかりと弾力があり、噛むほどに染み出す深い味わいがたまらない。

本当は流れゆく景色を眺めながら缶ビールで乾杯したいところだが、オフィスでのんびり弁当を味わうのも良い。別に殺風景でもいいのだ、車窓は頭の中で再生することもできる

でもって、あっさりチキンライスのなんとも懐かしい味、ほっこりする味。さすがマイナーチェンジしながら50年以上売れ続けているレジェンド。旅のお供に連れて行きたくなる。さっぱり酸味のあるピクルスも、シンプルなスモークチーズもいい役割を果たしているじゃないか。

そんなこんなで、オフィスにて鉄道旅行気分を満喫。なかなか旅行に行けない今だからこそ、旅行気分を盛り上げる駅弁はいいかもしれないぞ。

きっと気分転換になると思うので、機会があれば皆さんもぜひ駅弁を買って試してみてほしい。チキン弁当おいしかった。ごちそうさまでしたっ!

・今回ご紹介した店舗の詳細データ

名称 駅弁屋 頂
住所 東京都新宿区新宿3-38-1 JR新宿駅内南口コンコース
時間 6:30~22:00
休日 無休

執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

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