アサヒビールの「生ジョッキ缶」が大好評で、話題になりまくっている。筆者も試してみたが、飲みやすいし美味いし最高。もう普通のプルトップ式の缶ビールには戻れない体になってしまった。
……と思っていたら、先行販売が開始された2021年4月6日の2日後には出荷を停止したと発表。缶の部材不足が原因なもよう。って早すぎんだろォォォオオオオオオ!! とはいえ筆者の近所のコンビニでは販売が続いていたため、それなりに店舗に在庫があるのかな? などと思っていたが、ついに全滅。
もう普通のプルトップなんて飲んでられないというのに、どうすればいいのだろう。せや! 普通の缶ビールを缶切りで開けてもワンチャンあるんじゃないか!?
・結果は
思い立ったがなんとやら。すぐさまコンビニにてノーマルなプルトップ式のアサヒスーパードライを購入。
そして、なるべく素早く缶を開けるために、取っ手を回して缶を切るタイプの缶切りも購入。
なお、生ジョッキ缶から泡が出てくる仕組みについては、内部に焼き付けた特殊な塗料で作り出した凹凸と、缶を開けた時の気圧差を利用したものであると存じている。
しかし普通のプルトップ式とて、開けた時にそれなりに泡が吹き出ることがある。缶切りを用いて缶上部を丸く開ければ、生ジョッキ缶には及ばずとも多少は泡が湧き出るのではないか? 何事もやってみるまで結果はわかるまい……そう思っての挑戦だ。
・ダメでした
ではいざ……とやってみた様子をお伝えする前に、スパッと結論を述べてしまおう。全くダメだった。
思っていたよりも缶のアルミが薄く、缶切りの歯がしっかりと食い込まないのだ。缶切りの取っ手をいくら回しても空回りするばかり。結局はクラシカルなスタイルの缶切りでギコギコと地道に開けるハメに。
そうこうしているうちにビールの温度は筆者の体温で温められて上昇。それなりに泡は吹き出しこそしたが、蓋が開ききっていないため、飲むという段階ではない。数秒で素早く開けられる缶切りがあればもっとマシな勝負ができるかもしれないが……。
5分ほどかけて開けきったものの、缶のフチはかなり歪(いびつ)。口を切ったりすることこそ無かったが(後で缶から飲んだ)、変な所に穴が開いていたりしてビールが漏れるなどし、実に微妙な感じに。
一瞬で開けられて、泡もめちゃくちゃ出てくる「生ジョッキ缶」との差は圧倒的だ。この世の全ての缶ビールがこのスタイルになればいいのにとすら思うレベル。「生ジョッキ缶」の不在は「生ジョッキ缶」にしか埋められないのかもしれない。今は大人しく、なるべく早く販売が再開されることを祈るばかりだ。
参照元:アサヒビール
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
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▼一度缶切りチャレンジした後にあらためて「生ジョッキ缶」を開けると、「生ジョッキ缶」のスゴさがめちゃくちゃ実感できた。