有名店のカップラーメンは本当に店の味に近いのか? ただそれだけを確かめるシンプルな検証企画『有名店のカップラーメン、本物の直後に食べる』は早くも第5回目を迎えた。最近ポイントがわかってきた……気がします。
それはさておき、今回は初の非ラーメン「油そば」をガチ検証! 登場するのはカップ油そば売り上げNo.1だという明星の『ぶぶか 油そば』である。ガチガチの検証結果は以下でご報告したい。
・本当に店の味に近いのか
気付けば世の中にあふれていた「有名店のカップラーメン」──。コンビニでもスーパーでも、有名店のカップラーメンの取り扱いがないケースはほとんどない。それほど「有名店のカップラーメン」は今やスタンダードなのだろう。
一方で「本当に店の味に近いのか?」を確かめる機会はほとんどない。というか、本気を出せば確かめられるが、面倒で誰もそんなことはしないハズ。ならば本気を出して確かめましょう、私、P.K.サンジュンがね。
・油そばの名店「ぶぶか」
というわけで、今回は明星の『ぶぶか 油そば』をジャッジ! ルールはシンプルで、今回ならばぶぶかで油そばを食べた直後に、カップの『ぶぶか 油そば』を食べる。舌に店の味を記憶させてからの試食だから、精度は限りなく高いハズだ。
ちなみに、明星の『ぶぶか 油そば』はカップ油そば部門の売り上げNo.1だという売れ筋商品である。明星によると同商品は「2002年に発売を開始したカップ油そばのパイオニア」とのことだから、これはかなり期待していいのではなかろうか?
というわけで、さっそく都内のぶぶかに直行! メニューは何種類かあったが、伝統のタレだという「黒丸油そば(660円)」をオーダーした。
んでもって、しっかり味を舌に焼き付けたら……
店の外でカップを即食い!
今回はすぐにわかった……
「全然違う」と──。
というのも、私が食べた「黒丸油そば(660円)」はキリリと締まった醤油ベースの味わいが最大の特徴であるのに対し、カップの油そばは明らかに甘みが際立っている。同じ油そばでありながら、真逆の方向性なのだ。
・むしろ真逆
カップの方にマヨネーズが付いていたため、あらかじめ本物にもマヨネーズをトッピングしたが、ぶっちゃけマヨネーズなど関係なし。おそらく100人が食べても100人が「違う」と答えるであろう、別物の油そばであった。
ただし、フォローするわけではないが、カップの方の20年近い歴史を考慮すると、もしかしたら店の味が変化していったのかもしれないし、カップがリニューアルし続けたのかもしれない。実際に2021年3月22日には明星から新しい『ぶぶか 油そば』が発売されるようだ。
また、一般的な油そばに近いのは実はカップの方で「THE・油そば」的な王道の味わいであった。いずれにせよ、これくらい味が違うと「わざとやってるんだろうな」「そういう風に作ってるんだろうな」としか思えない。事実、どちらもそれぞれウマかった。
というわけで、明星の『ぶぶか 油そば』は店の油そばと全く違う……がウマい、という結論としたい。『ぶぶか 油そば』はメーカー希望小売価格税別230円で販売中だ。
参照元:ぶぶか公式サイト 、 明星食品
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.