ロケットニュース24

【漫画飯】市販のチョコをオーブンで焼いて燻(いぶす)す「ベイクドチョコレート」がウマすぎ注意 / 漫画『いぶり暮らし』に登場

2021年2月13日

前々から試してみたかったことがある。漫画『いぶり暮らし』に登場する “燻製ベイクドチョコレート” を作ってみたい……! これは、その名の通りベイクドチョコレートを燻製するだけの食べものだ。

漫画の中ではサクッと完成させていたので、記者も軽い気持ちでチャレンジしてみることにした。がしかし、実際にやってみると、ちょいちょい落とし穴があるではないか。むむむ。みなさんが同じ轍(てつ)を踏まぬよう、以下の記事が参考になれば幸いだ。

・販売できるくらい美味しいらしい

大島千春さんによる漫画『いぶり暮らし』は、ただひたすらに燻製をする幸せな作品だ。記者もかねてよりちょいちょい燻しているのだが、参考になる材料や方法が多く登場するので助かっている。

“燻製ベイクドチョコレート” もそのひとつ。作中ではセールで買い過ぎてしまったゴディバをオーブンで焼いて、燻すのだ。手軽な上に、販売できちゃうんじゃないかというほど美味しいらしい。そんなこと言われて、試してみたくならない訳がない。

・溶かす前に焦がせ

それでは漫画を読みながら、見よう見まねでいざ実践だ。まずはオーブンでチョコを5分焼く。なんでも、クッキーみたいにカサカサするらしい。ほうほう。

さて。ここで勘の良い読者はお気づきだろう。「こいつ、チョコ溶かすんじゃね?」と。悲しきかな、その通り5分間オーブンに入れたチョコは、デロデロに溶けましたとさ。

しかも漫画の真似して、ゴディバを使っていたから悲惨だ。せっかくならば豪勢にいこうと、3000円くらい出して買ったんだけどな。固まってのち、不格好な板チョコのようになってしまった次第。

あまりお菓子系を作らない記者でもわかる。これは失敗だ。どうしたもんやらと、スイーツ大好きな友人に相談してみた。その結果、判明した失敗の原因はオーブンの予熱を十分にしていなかったことだ。

「暑い日に溶けるやつらだぞ。オーブンなんて入れ過ぎたら溶けるに決まってる。低温すぎると焦げる前に溶けてしまうから、溶かす前に焦がせ」

との助言をいただいた。なるほど納得。この金言を胸に、ガンガンにあたためたオーブンで再度チャレンジだ!! 

・今度こそ

【材料】
チョコ
燻製用の道具(チップもしくはウッドなど)

【作り方】

1. ガンガンに暖めたオーブンにチョコを入れる。200度で5分ほど焼く。

2. 取り出して冷やす。

3. チョコを十数分燻して完成。

・燻製セットがなくても大丈夫

「燻製のセットがないよ~」という人も、安心してほしい。フライパンにアルミホイルを敷いて、紅茶やほうじ茶など適当な茶葉をドバっと入れたらば、燻すことは可能だ。

さて。それでは、できたてを食べてみよう。ちょっと焦げ過ぎな気もするが、どうだろうか。えいやっと口に放り込んでみると……めっちゃサクサクしとるがな! 舌触りが軽やかだ。なるほど確かに。これはチョコというより、ほぼクッキーだ。

甘みは少なくなり、ほろ苦くて個人的には完全に好み。また、作中では燻製時間はフワッと香るよう、10分程度でOKとのことだった。確かにそれはそれで美味しいが、もう少し香りがきついのもアリかと思う。

半分は10分程度、もう半分は30分ほど燻しちゃっても良いかなと記者は思うぞ。そしてご想像通り、酒とハチャメチャに合う。漫画ではバーボンと合わせていたが、ウイスキーも良い。はあ……ウマいぃぃぃぃぃ。

そんなこんなで “燻製ベイクドチョコレート” は、どちらかと言えば子どもよりも大人向けのように感じる。身近な材料で、しかも短時間でできるので、気が向いたら試してみると良いだろう。バレンタインデーも近いしな。ただし、チョコは溶かす前に焦がせよな! 

参考リンク:いぶり暮らし
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼漫画『いぶり暮らし』の3巻に登場する「燻製ベイクドチョコレート」美味しいよ

▼予熱せずにオーブンにチョコを入れると溶けます

▼ガンガンにオーブンを温めてチョコを入れるべし。入れた瞬間に溶けるのですぐさまオーブンボタンをポチっ

▼カリッとしたところで冷やす

▼そして燻す

▼(つまずかなければ)あっという間に完成

▼ちなみに2回目はアン〇ンマンチョコを使用

▼お酒にめっちゃ合うよー

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