ロケットニュース24

【挑戦】家で生菓子を自作しようとした結果 / 京菓子司『俵屋吉富』の「手作り和菓子キット」を使ってみた

2021年1月14日

年々、新しいことにチャレンジするのが億劫(おっくう)になっている。努力とか頑張るとか……そういうのは、もうちょっとシンドイ。いやはや。人間、歳をとるといけねえや。

年のせいじゃなく、お前の性格が原因だというツッコミはさて置いて。老舗の和菓子を、気軽に手作りできちゃうキットを手に入れた。これならば、記者のようなモノグサでもできるぞ。いっちょ、やってみるか。

・京都の老舗「俵屋吉富」が販売

その名も『手作り和菓子キット(税込1080円)』を販売したのは “京菓子司 俵屋吉富” だ。創業は1755年の、所謂(いわゆる)老舗。代表的な名菓は “雲龍(うんりゅう)” だろうか。

相国寺の「雲龍図」から生まれたとされている、二種の餡を使った和菓子だ。土産物としても人気で、デパ地下なんかでよく見かけるよな。

話を戻そう。その “俵屋吉富” の販売するキットだ。絶対に美味しいし、自分で作れるなんて楽しげではないかと注文してみた次第。一体、どのようなモノが届くのだろうか。


・YouTubeを見ながら作っていく

先に断っておくと、こちらの商品はすでに売り切れている(2021年1月13日時点)。そりゃあ、みんなやってみたいよねえ。記者は運良く手に入れられたという訳だな。ありがたい。

さて。手元に来た商品を見ていくとしよう。今回作っていくのは “紅梅” と “水仙” の2種。同封された資料に記載されているQRコードを読み取ると、専用のYouTubeページに飛ぶ。

そちらの動画を見ながら、仕上げていくようだ。至れり尽くせりだな。色とりどりの餡が数種類入っており、それを用いて上記した2種類の菓子を完成させる流れだ。

餡を延ばしたり、包んだり。単純な作業が多いので難しくはない。難しくはないのだが、キレイにできるかどうかというと話は別。一応見よう見まねで取り組んでみたが、なんとなく不格好だ。

水仙に至っては、やたらデカい唇が付いた、食虫植物のようになってしまった。どこかに、こういうキャラいたような気がするなあ~。納得はいかないが、楽しかったので良しとしよう。

なんやかんやで、提示された2種類の和菓子を作り終えたところで気付く。あれ、材料が余っているぞ?? 記者のミスに違いないが、少しばかり餡が残ってしまった。


・オリジナル菓子を作ろうと試みるも

そのまま食べても良いが、せっかくご指導いただいたのだ。その経験を活かし、オリジナル菓子を作ってやろうじゃないか……とかなんとか思ったことが間違いだった。

星型にして、顔でもつけたら可愛いんじゃな~~~い? と、適当に餡をこねこねし、くっ付ける。うむ。なにやらエライもんが爆誕してしまったな! 速やかに口の中に放り込んで、証拠隠滅してやったことは言うまでもない。


・今後また実施される可能性もアリ

和菓子職人さんがあれだけキレイに、均一に完成させるのは、並大抵なことではないと改めて知ることができた。何ごとも一朝一夕にはいかないものである。

しかし、なぜこのようなキットを販売することになったのか。気になったので、問い合わせてみたところ、以下のように丁寧な返答をいただいた。


「本来であれば菓子教室という形で、実際に職人がお客様の目の前で技の披露をさせていただきたいのですが、コロナ禍の影響によりそのような会を開催することもできません。

そこでWebを通じて、という形を取りました。今後も開催するかについて現在、具体的な日程は決定しておりませんが、開催できるよう企画検討させていただいているところです」


やはり “おうち時間” を意識しての取り組みだったようだ。また嬉しいことに、今後再び実施される可能性もあるとのこと。その場合はサイトにて、通知があるようだ。

気になる人はちょくちょくチェックしてみると良いだろう。ちなみに実体験する機会を得た際は、オリジナリティを出そうとなんてせず、まずは教えに忠実に従い作ることをオススメしたい。記者から言えることは、それだけだ!!

参考リンク:俵屋吉富「手作り和菓子キット」
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

▼俵屋吉富から届く、美味しい材料をもとに生菓子を自作できる

▼目標、理想はこんな感じ

▼現実

▼伸ばしたり、包んだり。楽しかったです

▼もちろん味は言うことなし

▼あますとこなく、いただきましたとさ

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