ロケットニュース24

【そういうことか】沖縄県民に連れられて行った『ビーチパーティー』が色々と衝撃的だった

2021年1月14日

「沖縄の人は海水浴をしない」という話を聞いたことがあるが、アレは本当だろうか? 沖縄で出会った県民約10人の証言をまとめたところ、どうも「全く泳がないわけではないけれど、あんまり泳がないね〜」という雰囲気らしい。

さらには「泳ぐとしても水着は着ずにTシャツ等で海に入る」という証言も飛び出し、ますます混迷を極める沖縄の海事情。それでいて海に興味がないのかというと、県民みな口を揃えて「かなり頻繁に行く」との答えだ。う〜む。

・「ビーチパーティ」とは?

では沖縄県民は一体、何をしにビーチへ行くのか? 昨年沖縄を訪れた際に理由を尋ねると、これまた口を揃えて「ビーチパーティーをしに」という回答。私が『ビーチパーティー』と聞いてイメージするのは “パリピがシャンパン飲んで大騒ぎ” 的な光景だが……

どうやら沖縄における『ビーチパーティー』には年配者や子供も参加するらしいのだ。なんと今回話を聞いた約10人の沖縄県民全員が「頻繁にビーチパーティーを開催している」と証言した。う〜む。う〜む。

ひょっとして沖縄のビーチパーティーとは、先祖の霊を迎えるお祭りか何かなのだろうか? 三線持ち寄って『カチャーシー』踊ったりとか、そういう感じのヤツ……?

アカン。いくら考えてもサッパリ分からない。すると幸運にも「明日一緒にビーチパーティーへ行こうか」と申し出てくれる県民が現れたぞ。ラッキーラッキー! 沖縄の人は本当にフットワークが軽くて親切だ。ホイホイと県民の車に乗り込むワタシ。

連れられた先はスーパーマーケットである。ここでバーベキューの材料を買い込むらしいのだが……こう言っちゃナンだけど、ずいぶんあっさりした買い物だ。「パーティー」と言う割に量も少ないな。今日のビーチパーティーは持ち寄り制なのだろうか?


・スゴイとこ来た

車が止まった場所は見渡す限りサトウキビ畑と草ボーボーの荒地。荒地の先には海があるらしく、潮の香りが漂ってくる。

おもむろに県民が車のトランクを開けると、コンパクトなバーベキューセットがチョコンと乗っていた。コレは「今日のために準備したものではなく、トランクにいつも常備している」とのこと。沖縄では割と普通のことらしいぞ。

この草ボーボーの道なき荒地を歩いた先がビーチパーティーの会場なのだという。てっきり駐車場やシャワーが完備されたビーチを想像していたが……『ハブに注意』と書かれた看板が少し気になるなァ……。

そして草ボーボーの荒地をどうにか抜けた先は……



キャァァァァァ!!! メチャクチャ綺麗なビーチ!!!!!


・マイ穴場ビーチという概念

断言してもいいが、普通に沖縄を旅行したって絶対この場所には辿り着かないだろう。なんせ沖縄で生まれ育った県民が「マイ穴場ビーチ」と呼ぶほどの穴場なのだから。

青い海、青い空、足跡ひとつない砂浜!

イイ感じに南国っぽい岩が絶妙な日陰を作っている!


いや〜、沖縄の海ってマジ最高だな!


……ところで誰も見当たらないけど、ビーチパーティーは何時からなのかな?


・衝撃の結末

すると……ここで衝撃的すぎる事実が発覚した。この日行われるビーチパーティーのメンバーは私と県民、2人だけだったのである。


それ……パーティーって言う!?


聞いたところ沖縄では、我々がイメージするような “パリピがシャンパン飲んで大騒ぎ” 的ビーチパーティーももちろん開催されている。しかし “オジイちゃんがワンカップ飲んで昔話” といった場合もまた、それは『ビーチパーティー』であるらしいのだ。

つまり沖縄における『ビーチパーティー』とは、 ”2人以上が海に集って飲食する” という広い意味で使われる言葉なのである(※ 県民によって認識に差がある場合あり)。

う〜む……なんとも沖縄らしくて楽しげな話だ。よって沖縄県民に「ビーチパーティーをしよう」と誘われた際は、軽い気持ちで参加してみればいいのではないだろうか。ちなみに「行ってみたら数十人規模のガチパーティー」というパターンも経験したが、沖縄の人たちはみな明るくて社交的だからハミられる心配は一切ないぞ〜!

Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
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▼手軽なガスコンロが活躍するらしい

▼あらかじめ鉄板にアルミホイルを敷いておき……

▼最後に捨てれば後片付けも簡単ってワケ!

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