ロケットニュース24

【衝撃】初めて東京スカイツリーに登ってみたら「後悔」した話

2020年9月29日

高さ634メートル。墨田区にそびえ立つ東京スカイツリーは世界一高い電波塔として知られている。東京の観光名所の1つとしても有名だが、私(中澤)は、チャリで行ける距離に住んでいるのに登ったことがない。思えば、大阪に住んでいた時も通天閣に登ったことがなかった。観光名所とは往々にしてそういうものなのかもしれない。

とは言え、賃貸なのでいつまでこの辺りに住んでいるかわからないのも事実。このまま引っ越せば、一生スカイツリーに登ることがない気がする。それはなんかもったいないので、1度くらい登っておこうか

・人でにぎわうソラマチ

というわけで、チャリを10分くらい漕いでスカイツリーにやって来た。タワー周辺には、「ソラマチ」というショッピングモールが広がっているわけだが、シルバーウィークのためか、かなり人で賑わっている。

ソラマチは、飲食店やファッション雑貨のバラエティーショップはもちろん、八百屋や肉屋、魚屋まで入ってるのでスーパー的役割も果たしているのだろう。デパ地下みたいな雰囲気だ

そんなソラマチの4階が東京スカイツリーの入り口フロアになる。建物の外、モールの広場にスカイツリーの入り口が口を開けているのだ。そこで建物外に出てみたところ、たむろしている人種が変わった。カップルか家族連れの割合が圧倒的に多くなったのである。グッと観光名所感が出てきたぞ。

・半額キャンペーン

スカイツリーの入り口を入ると、予約チケットを持つ人の通路と当日チケット購入窓口の通路に分かれている。どうやら、2020年9月18日から10月4日までの間は、スカイツリー開業8周年記念で料金が50%オフになるようだラッキー


と一瞬は思ったのだが……


……。


行列スゲェ……。

窓口から長蛇の列がぐにゃーっと曲がりに曲がってディズニーランドの人気アトラクションみたいになっている。開業記念だからか、普段からこうなのかは不明だが、見ただけでリスケしたくなる光景だ。


しかし、ここで諦めたら多分一生登らないだろう。というわけで、気合いを入れて並んでみると……

意外と10分くらいでチケットを買うことができた。購入窓口が空港かってくらい広いため、回転がイメージより大分早い。途中、サーモグラフィーでの検温とアルコール消毒があってこの時間は「はけ」がかなり良い方だと思う。

ちなみに、スカイツリーには天望デッキの上に天望回廊があり、普段は+1000円くらいなのだが、半額キャンペーンでその差も500円ほどになっており計1700円だった。大した高さではなかったため天望回廊のチケットも購入。

・エレベーターが開くとそこは

さて、ここからエレベーターで天望デッキに向かうわけだが、エレベーター前が結構薄暗い。その中で赤く点灯するエレベーターの階数表示。闇の中で、その階数表示を見ていると、まるで出発前に息をひそめているかのような気分になって来る。本当にアトラクションのようだ。

さらに、エレベーターの中も真っ暗。乗り込むと、エレベーター内の電光掲示板以外に高さが分かるものはない。ぐんぐん上がっていく高さの数値。そして、扉が開くと……


光と共に目の前に天空の世界が開けた

果てまで続く建物の絨毯に、新宿などのビル群がポコッと突き出している。ジオラマ模型を見ているようだが、その上に広がる空と、雲からこもれ出る太陽の光がただひたすらに雄大だ。まるで神と人が作ったものの対比を見ているような圧倒的光景である。

正直、舐めていた。暇つぶし程度のものだったのに、景色を見てここまで感動するとは。エレベーターから出た瞬間の、一気に光が眼前に広がる瞬間のインパクトだけでも入場料金分の価値はあると言える。なぜ今まで来なかったのか? 近くに住んでいるだけで知った気になっていた自分を悔いた

・天望回廊

とは言え、それほどの光景だけに窓際は常に人が陣取っている感じ。天望回廊だともう少しマシだろうか? そう思い、天望回廊に上がってみたところ……


さらにギュウギュウ……!

半額キャンペーンのせいもあるかもしれないが、エレベーターから出たところの窓も小さく区切られていて、あまり天空感を感じることができなかった。

また、スロープを上がったところにある広い窓の展望スペースで並んで景色を見てみたが、個人的には天望デッキとそんなに変わらないように感じた。人がこれほどいなければイメージも違うかもしれないが、まあ、半額キャンペーンならみんな登りたいか(私もそうだし)……ふぅ、降りよう

・ベストプレイス

そんな私が最も良かったと思う展望スペースは、天望デッキの下の階だった。実は、天望デッキは2階層になっているのだが、やはりみんな高い方が良いのか、1番下の階は半額キャンペーン最中でも窓際の人は少なめ。

しかも、「どうぞくつろいでください」と言わんばかりに窓際に肘かけクッションがついていたりする。上の2階と違って少し大人っぽい落ち着いた雰囲気があり、まったりしながら景色を楽しむのにはちょうど良い。景色もそんなに変わらないし。

・初めてのスカイツリーまとめ

というわけで、まとめると初めての東京スカイツリーのベストプレイスは天望デッキの下の階。何度も行くと違うかもしれないが、天望回廊はオマケくらいのものに感じた。

そして、1番心に残っているのはやはりエレベーターを出た瞬間。世界が開けるような感覚は癖になりそうだ。私のように観光名所すぎるというだけで避けている人は1度行ってみて損はないだろう。

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
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