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【検証】ファミマ限定、食べマス『ドラゴンボール超』のシークレットを見つけるのはどれくらい難しいのか? → そんなこと言ってる場合じゃなかった

2020年7月31日

和菓子でできた食べられるマスコット、バンダイの「食べマス」シリーズ。過去にもサンリオキャラクターやドラえもん、すみっコぐらしなどの人気キャラクターを立体化してきたが、今回の新商品は『ドラゴンボール超』(税込398円)!

神龍とドラゴンボールの2個組で、「一星球」から「七星球」までの7種のほか、なんとプラス2種のシークレットがあるらしい。外から見える透明パッケージでシークレット……これは、誰にでもチャンスがあるってことじゃないの?

逆に言うと発見後すぐに売れてしまうということなので、1店舗目とはいかないだろうけれど、何店舗か回ったら買えるのでは? ということで検証してみた。


・1店舗目で生まれた疑惑

1店舗目。チルドデザートコーナーには4個の「食べマス」が並んでいた。これは幸先がよい!

少なくとも3つは「四星球」であることを確認。もう1つは星のプリントが薄く、買わないものをベタベタ触るわけにはいかないので確信はないが、やはり「四星球」に見えた。ということは在庫すべてが「四星球」……こんなことってある?

ここである疑惑が生じた。バンダイ公式サイトでは「散らばったドラゴンボールは全国のファミリーマートへ」などとPRしており、これはガチで「ドラゴンボールを集める」という体験をさせたいのではないか。要は1つの店舗にあるのは1種類なのではないか。となるとコンプリートにはかなりターゲット店舗を広げる必要がある。

いやいや「四星球」は孫悟飯(じっちゃんの方)の形見であり、悟空とブルマの大冒険のきっかけでもある特別な一球だから、たまたま多く入荷していたのかもしれない。球だけに。


・2店舗目から5店舗目

気を取り直して、2店舗目へ向かった。なんとここでは残り1個しか在庫がなく「三星球」だった。むろんシークレットは痕跡すらない。在庫1個だと「1店舗に1種類」説を検証することもできなかった。

まぁ、まだ検証は始まったばかりだし、次に行こう。ちなみに地方ではコンビニは「大型駐車場つき」が一般的であり、コンビニ巡りはちょっとしたドライブである。

さらに3店舗目。こちらの店舗では、なんとデザートコーナーに1つも並んでいなかった。どうやら売り切れたらしい。

コンビニ店内は限られた陳列スペースにいかに売れ筋商品を並べるかという領土戦争だ。デザートコーナーで1つの商品にさけるスペースはせいぜい15cm四方くらいだろう。並ぶのも4〜5個がいいところで、何人かに続けて売れたらすぐに在庫切れになるボリュームである。「きっと朝のラッシュで売れちゃったんだな、運が悪かった」と思った。このときは。


──4店舗目。え、ここでも陳列されていない! 並んでいるのはエクレアやシュークリームなどの洋菓子ばかりである。


──5店舗目。ま、まさか……ここでも並んでいないとは……。


それも「たった今、売り切れました」という感じではない。商品が並んでいたような空きスペースもないし、ポップや値札もない。最初から「そんなもの存在していない」かのように、まったく気配がしないのだ。

さすがにおかしい。なにが起きているんだ。筆者は意を決して店員さんに尋ねた。答えはこうだ。


「ああ、確かに今週入荷しましたけど完売して、次の入荷は未定です」────


食べマス『ドラゴンボール超』の発売は7月28日。記事執筆時点で3日近く経過しており「出遅れた」ことは事実である。つまり発売後ほどなく売り切れ、そのスペースにはとっくに他の商品が並び、弁当のように1日に何度も納品される商品でもないので次の入荷は未定です、と……。

シークレットどころではなく、手に入るだけでもラッキーという状況に気づいた筆者は4個の在庫があった最初の店舗へ戻り、そそくさと「四星球」を入手したのだった。ここまで優に1時間以上かかっているが、まだ商品があったことは不幸中の幸いだ。

ちなみに抹茶あんの神龍は細かいところまでよくできており、めちゃんこ可愛い。「食べマス」シリーズの精巧さは過去のシリーズでも折り紙つきだ。「食べるのがもったいない」とはまさにこのこと。

ミカン色に輝くドラゴンボールはカスタード味。洋風の餅菓子で大変美味しい。


・苦労してこそ願いが叶う

なるほど確かに、ろくに苦労もせずに簡単に集まったらドラゴンボールではない。作中でだって、ドラゴンボールが世界中に散らばっているからこそ多くの出会いがあったじゃないか。バンダイ公式サイトでは「集めたら願いがかなうらしい……?」とも書いてある。まぁ「占い・おまじないは、将来に起きる出来事を保証するものではありません」ともあるが。

1度に数個しか入荷しない商品、かつ誰でも中身がわかる状況で、偶然あなたがシークレットに出会うことがあったらそれはかなりラッキーだと思う。自分の強運を信じてもいい。グッドラック。


参考リンク:株式会社バンダイ
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.

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