ロケットニュース24

水茄子は無加工で食べても甘くて美味いらしい → 丸かじりしてみた → 思っていた以上にフルーツで脳がバグった

2020年7月16日

皆さんは水茄子をご存じだろうか。まあ、その辺のスーパーで普通に売られている茄子の品種の一つである。よく漬物にされており、過去にはスシローで提供されていたこともあるようで、きっとどこかで食べていると思われる。全くレアな存在ではない

筆者も水茄子は知っていたし、恐らくどこかで食べたこともある……とは思うが、「つまりは茄子でしょ?」的な感想しか抱かず、特別な関心を抱いたことは無かった。

しかし、先日ふと「水茄子は普通の茄子とどう違うんだろう」と疑問に思い、Wikipediaを閲覧。そこで「水分を多量に含んでおり、ほのかな甘みもあって生食が可能である」との記述を発見した。えっ、それってほぼフルーツじゃん? マジなのか? 急速に気になりだしたので、生で丸かじりしてみることに

・アメリカにおけるリンゴのように

もしWikipediaの記述の通りなら、水茄子はそれこそリンゴやプラムのように丸かじりされたりしてもいい存在と言える。例えばアメリカでは、ポケットや鞄にリンゴをむき出しのまま入れておいて、腹が減ったらおもむろに丸かじりするのは一般的だ。

それこそ学会や企業の説明会のようなお堅いイベントのケータリングでも、ブリトー等とセットでリンゴが丸ごと1個出てくるレベル。アメリカにおけるリンゴのように、日本では人々が談笑しながら水茄子を丸かじりする未来もあるかもしれない。もしも本当に無加工な水茄子が甘くてウマいのであれば。

しかし、そのまま食べて美味い茄子など正直に言って半信半疑だ。Wikipedia自体参考にはなるが、高確率で誤情報が含まれているため信用するには要検証……という印象もある。かつて焼いたジャイアントコーンについて記事にした際にも、Wikipediaの記述には怪しい点があったし。


・そのまま齧ってみる

検証にあたり、近所のスーパーで水茄子をゲット。探し回る必要がないほど普通に売られている。ちなみに大阪産。外見上の特徴は、どことなく丸っこいかなという感じ。でも普通の茄子でも時折丸いのはあるし、割と普通に茄子である


触った感じも普通の茄子だ。ハリがあってやや固い。検証のためとはいえ、これを生で食べるのは抵抗がある。マズかったらその時はその時だ。とりあえずかじってみよう……


おや?


えっ、ウソやろ……?


イケるでこれ! うめぇ!!! 


・想定外のフルーツ感

予想外の事態に脳が追い付かず、気づいたら固いヘタ周辺以外は全て食べてしまっていた。手の中にあったのはまごうこと無き茄子。見た目も茄子。皮部分の食感も茄子。中身の色も茄子。

しかし中身はマジに超ジューシー! さすがにガチなフルーツ並の甘さは無かったが、ほのかに甘いのも本当だった……! 実の生食が一般的な野菜と言えばトマトやキュウリがあるが、水茄子もそれらと同じレベルで無加工のままイケる。歯ごたえはシャクシャクしていてリンゴと似たような感じ。

また、筆者はリンゴや桃を食べると口の中がほんの少し痒くなるタイプなのだが、水茄子でも同様の感覚があった。アレルギーの類なので喜ばしいことではないが、フルーツを食べた時特有の症状が出るという事態が、余計に水茄子のフルーツ感を加速させる。

繰り返すが、見た目は果てしなくTHE 生の茄子。従来の生の茄子に対するイメージとは程遠いジューシーさと甘さに、脳がバグって現実を受け入れるのに時間を要してしまった。しかし水茄子は本当にそのまま食べてもジューシーで甘くて美味い。カットして茄子感を無くした状態で、そういうフルーツと言って出されたら信じてしまうだろう

これはダイスカットにしてパフェなどに入っていてもいいレベル。むしろ控えめな甘さが良い感じに機能する可能性すら感じる。水茄子パフェ、水茄子ムース、水茄子ゼリーなど、スイーツ界への水茄子の参入も不可能ではないかもしれない。皆さんも一度、水茄子を生で食べてみてはいかがだろう。きっと驚くはずだ。

参照元:Wikipedia
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

モバイルバージョンを終了