オフィスに出勤せずに仕事するという新しい働き方である「テレワーク」。東京オリンピックに向けて導入が進められていましたが、この新型コロナウイルスへの対策として急遽取り入れた企業も多いことでしょう。
そんななか、最近、SNSでチラホラ見るのが「自宅作業つらい」という声です。家だとダラけがち? 集中できない? そんなことはありません! たった 3つのことに気をつければ自宅作業もはかどります。同じやらなきゃいけないなら、在宅勤務を楽しんじゃいましょう!
1. ちゃんと着替える
朝、起きたら顔を洗ってちゃんと着替える。意外とこれが効きます。部屋着のままだと思わずダラ〜っとしてしまいませんか? 特に着心地のいい部屋着だといつまでも頭はリラックスモード。
そこで仕事前にはぜひ服装を整えていただきたい! よそ行きの服装は頭を仕事モードに切り替えるいいスイッチになるのです。スーツやネクタイ、フルメイクまでする必要はありませんが、せめて平日に電車に乗っても恥ずかしくない格好はしておいた方がいいでしょう。ちゃんと着替えておけば、急なオンラインミーティングにも焦りません。
2. 仕事用の空間をつくる
「家だと集中できないからカフェに行く」。平時ならこれもひとつの手ですが、感染対策のためのリモートワークなら、そもそも人が集まる場所に行くこと自体NGです。職場から「作業は自宅で」と義務付けられている人もいらっしゃることでしょう。
そもそもなぜ家だと集中できないのか。それは目の前に日常があるからです。読みかけの本や見たかったテレビ、片付いていない部屋があれば気になりますよね。複数お部屋があるなら、ひとつを仕事用にしてしまいましょう。部屋がなければ机の上のものを全て片付けて、とにかく仕事モードになれる場所を作るのが良いでしょう。
仕事のための別室があるのがベストですが、寝室はおすすめしません! 人は目の前に布団があると寝てしまうものだから。
3. 家族には「仕事中なので話しかけないで」と伝えておく
実はこれが一番大事! 目の前に家族がいると会話したくなるものです。普段はそれで良いのですが、仕事中に話しかけられたらたまりません。集中力は途切れるし、イライラもするでしょう。
その場で「仕事中だから話しかけないで!」と伝えると言った方もムカムカするし、言われた方もいい気はしません。ああ、家の空気が悪くなる。そんな空気のなかで仕事なんかできないですよね。
仕事中に話しかけてほしくなければ、あらかじめ家族に伝えておきましょう。先に言っておけば相手もつつしんでくれるでしょうし、仮に思わず話しかけてしまっても「あ、仕事中だった、ごめん」と思い直してくれるはず。別室に行って、物理的に距離をとってしまうというのも効果的です。
・やる仕事は変わらない=変わらずにできる環境をつくろう
自宅で仕事をはかどらせるには「頭を切り替えやすい環境を作る」。要するに「できるだけ出勤しているときと同じ環境を整える」ということです。職場なら部屋着で出勤する人はいませんし、机の上や身の回りを私物で散らかしている人もいません。そして勤務中に必要以上の私語や、家族にバンバン電話する人だっていないでしょう。
リモートが可能な職種や業務内容という前提ですが、そもそもテレワークというのは基本的には「自宅から職場への移動コストがない」というだけで、やることは変わらないはずです。いつものことをいつものようにできる環境を整えて、余計なことはしないというのが仕事への集中のポイントだと思います。
・自己管理力が上がったかも!
「余計なことはしない」と言いつつ、自宅での仕事にはひとつメリットがありましてね。それは普段、オフィスでお菓子や喫煙タイムのようなちょっとした休憩時間に、自分のことができることです。たとえば2時間集中したあと一瞬、お風呂掃除をするとか炊飯器のスイッチを入れに行くとか。タスクが1つ片付き、気分転換にもなって、仕事に戻ったときの集中力もアップと一石三鳥ですね。
以上が足掛け4年のテレワーク生活を通して私が感じたことです。自宅はダラけようと思ったらいくらでもダラけられる環境なのは確かですが、だからこそいかに自己管理をし、効率を追求する姿勢が身についたように思います。
テレワークには、ほかにも「人に会えない」「外部からの刺激に飢える」などの壁もありますが、それはそれで解決方法があります。たとえばその手に持っているスマホとか! いい時代になりましたよねえ。
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.