2020年2月7日から全国のコメダ珈琲店にて販売が開始された、ゴディバとのコラボメニュー。通常のシロノワールに代わって登場した「ショコラノワール」をはじめ、どれもゴディバのシェフ監修によるチョコレートソフトクリームをたっぷり使用しているのが特徴だ。
バニラソフトの提供を休止してのチョコ責めである。コメダも自信があるのだろう。気になるではないか。ということで、さっそく店舗におもむいて食べてきたぞ!
・全7種
コメダとゴディバのコラボ作は全部で7種。「ショコラノワール」、「クリームコーヒー」、「クリームオーレ」、「アイスココア」、「珈琲ジェリー」、「コーヒーシェーク」、「ソフトクリーム」。
それぞれの詳しい値段については店舗やサイズによって違うため、公式HPを参照していただきたい。なお一部店舗では取り扱いが無い場合があり、また数量限定なので、無くなったらそれまでということのようだ。
全種類……といきたいところだが、コメダはとにかく1品のサイズがデカい。そこで今回は、マストだと思われる「ショコラノワール」を。そして、コーヒーゼリーとチョコソフトクリームの組み合わせがなんだか新鮮に感じたので「珈琲ジェリー」をオーダー。
・チョコで勝負
まずは「ショコラノワール」からいってみよう。通常サイズは650円〜670円で、ミニサイズは450円~470円となっているこちら。構造はいつものデニッシュ生地の上に、ゴディバなチョコレートソフトクリームが乗せられ、全体にチョコレートソースがかけられているというもの。
チョコの上から追いチョコ。どこぞのオリーブオイルのようなノリである。他にはトッピングでアーモンドプラリネがそれとなく振りかけられている。そしてシロップ漬けのチェリーが1つ。
コメダのシロノワールシリーズは、デニッシュの中に何かが仕込まれていることが多い。一応断面を見てみたが今回は何もなく、シンプルに上部のチョコのみで勝負するつもりのようだ。
それにしても、時間と共にホカホカのデニッシュの熱で溶けだし、生地にしみこんでいくチョコレートソフトのなんと蠱惑(こわく)的なことか。普段のバニラも良かったが、溶けだすチョコはとてもセクシーだと思います。だからこそ溶けだすチョコはセクシーなんです。
こうもチョコまみれとなると、いささかクドそうな気もするがどうだろう。いざ食べてみると……なるほどこれはうまい。「美味い」と「上手い」の両方の意味でうまい。
ゴディバ感がある。ゴディバ監修なので間違いなくそうなのだろうし、そもそもゴディバをゴディバだと判別できるほどのゴディバ経験など筆者にはないが、それでもわかるゴディバ感。
漠然と「これは良いチョコだな」と本能が察するチョコ味というやつである。全くクドくない。雑に甘いというだけのチョコではなく、ちゃんとカカオの味と、テクスチャー感がある良い感じのチョコソフトクリームだ。これは従来のシロノワール系の中でもヒットな部類だと思う。
・チョコまみれ
続いて「珈琲ジェリー」にいってみよう。価格は580円~640円。コメダのコーヒーをゼリーにしたものの上に、目玉のチョコレートソフトが、そして最下層にはバナナが入っている一品。実質パフェですねこれは。
ちなみにサイズは結構デカい。「ショコラノワール」と一緒に注文すると、人によっては食べきれない可能性もあるだろう。
トッピングは、シロップ漬けのチェリーのみ。
コーヒーゼリーは細かく砕かれており
バナナはスライスされているのだが
チョコレートソフトに覆われているため、何が何だかよくわからない。全てがチョコレートにまみれている。味もまさに見た目通りで、チョコレートのパワーが圧倒的。「ショコラノワール」でもそこはかとなく感じたが、とにかくチョコにまみれさせようという脳筋的な姿勢が垣間見える気がする。
チョコレートの彼方にコーヒーの存在だったり、バナナの存在がチラつく感じ。むしろゼリーとバナナは食感での貢献のほうが大きいかもしれない。存分に上質なチョコレートソフトの味を堪能できていいと思います。
「ショコラノワール」と「珈琲ジェリー」、どちらもコメダとゴディバのコラボを堪能するのに申し分ない一品だ。なお両方同時に食べたところ、けっこう喉が渇いた。
「珈琲ジェリー」のかわりに、アイスコーヒーの上にチョコレートソフトを浮かべた「クリームコーヒー」の方が良かったかなと思わなくもない。「ショコラノワール」に加えて何かもう一品と考えている人は参考にしてみてほしい。
・一週間程度?
なお、ゴディバコラボのために「バニラソフトクリーム」が提供中止になることを報じた記事によると、コメダ広報はバニラソフトの復帰を「だいたいバレンタインあたり」だと予想しているもよう。
この予想の通りであるなら、チョコレートソフトクリームの提供もそれくらいで終了する見込み……なのかもしれない。その場合、想定される猶予は1週間程度。いつまで持つのかわからないが、食べたい人は急いだほうがいいだろう。この濃厚なチョコレート責めをぜひ体験してほしい。
参考リンク:コメダ珈琲店
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.