近年のスマホアプリの進化は目を見張るものがある。とくに写真や動画の撮影アプリや加工アプリは、数年前では考えられないほど技術の進化が進み、動画と画像をブレンドすることが出来たり、動画から人物を切り抜いてさらにその人物をコピーしたり。もう自由自在である。カンタンな操作でできる領域が、どんどん広がっている。
そんななか、iPhoneのAR技術を駆使して、リアルタイムで人物のみ(もしくは背景のみ)にエフェクトをかけることのできるアプリが存在した。それが「MEISAI(迷彩)」(iOS)である。起動したら、即エフェクト! カメラでとらえた被写体にさまざまな加工を施すことができるのだ! これナニ!? すごい!!
・XS以降のみ利用可能
このアプリは、iOS13から追加されたAR機能を用いて、人物を対象に加工を施すことができるアプリだ。カメラで捉えている空間から人物だけを判別する機能を使って、まるでクロマキー合成のような効果を得ることができる。
ただし、APP STOREには「このアプリはiPhoneXR/XS/11のみで動作します」と記載されている。iPhoneSEを使っている私(佐藤)はアプリを使うことができなかったので、編集長GO羽鳥(11Pro)に撮影をお願いした。
起動すると、すでに撮影対象の人物にはエフェクトがかかっている。羽鳥を撮ろうとしたところ、すでにデフォルトの「モザイク」状態に。
画面下には、エフェクトアイコンが並んでいる。好きなものを選んでエフェクトを楽しむと良いだろう。中央の赤丸は録画ボタン。その右隣にあるカエルマークをタップすると、エフェクトをかける対象を人物か人物以外に切り替えることができる。
・人物とそれ以外を判別
アプリはかなり高い精度で、人物とそれ以外を判別することができるようだ。実際に撮影をしてみると、羽鳥の腰掛ける椅子の肘掛けには、エフェクトがかかっていないことがわかる。しかし、迷彩柄のパンツをはいているためか、左足にはエフェクトがかかっていない。
出来るだけモノの少ない場所で、人物を撮影した方がより加工を楽しむことができるのではないだろうか。
ちなみに、人物と背景を切り替えると、まさにクロマキー合成のような効果を楽しむことができるぞ。カエルマークをタップすると、カエルがひっくり返っている。ヒックリカエルからカエルマークなのか……?
・使用できない場合は「D’ efekt」
以前紹介したアプリ「D’ efekt」はこれに近い効果を楽しむことができる。こちらは人物に限らず、エフェクトの対象になるのは動きのあるモノ。もしくはカメラがとらえたすべてのモノになる。したがって、人物だけを背景から切り取って加工をすることはできない。
iPhoneXS以降の端末を持っていなくて「MEISAI」を使えない人は、こちらを使うのもいいかも。ただし、「MEISAI」が無料で使えるのに対して、「D’ efekt」はエフェクトを追加する場合にアプリ内課金する必要があるので、その点、注意して頂きたい。
参考リンク:D’efect、MEISAI(迷彩)(iOS)
Report:佐藤英典
Screenshot:iOS