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【疑問】ポテトチップス の『逸品のり塩』と『のり塩』ってどう違うの? 気になったので食べ比べてみた

2019年12月25日

寒さも深まる12月某日、地域情勢を研究し人類の幸福に役立てるため、いつものようにコンビニのお菓子コーナーをパトロールしていたところ、見慣れないポテトチップスを見つけた。

おなじみ湖池屋の『のり塩』なのだが、普段よりもちょっとゴージャスなパッケージデザインに『逸品のり塩』と書いてある。どうやら、湖池屋の新商品のようだ。これは一体……?

・原材料表示から違った

定番の『のり塩』と見比べてみると、『逸品のり塩』の原材料表示はやたらに長い!

基本、ジャガイモと油と塩で出来上がるはずなのに、「焼のり、唐辛子、砂糖、粉末しょうゆ、粉末ごま油……」と美味しさ成分が列挙されている。

しかもパッケージには「お酒のお供に」とか「のり呑み」とか穏やかならぬことが書いてあるじゃないか!! 「一体どういうこと!?」と、やや前のめり気味に湖池屋に問い合わせたところ、

「いつものあおさと青海苔に、焼き海苔の風味をプラスし、隠し味のニンニクとごま油で大人向けに仕上げた新商品です。海苔にはこだわっています。コンビニ限定ですよ」

──とのこと。なんだかすごく特別感が伝わってきたので、実際に食べ比べてみよう!


・見た目はほとんど同じ

開封すると、まず匂いが違う。なぜか『逸品のり塩』の方が爽やかな香り! 『のり塩』が普通の調理油なのに対して、『逸品のり塩』はごま油だからだと思われる。

たまたま定番が10%増量中だったこともあって、容量はほぼ同じ。『逸品のり塩』の方が唐辛子の赤色が鮮やかで、心なしかシーズニングも多い気がするけど、見た目はあまり変わらない。


では実食してみる。まずはいつもの『のり塩』。


・定番の『のり塩』

普通に美味い。


ジャガイモ、塩、そして海苔というシンプルかつ完成された味。唇に残った塩気を舐めとるのもまた旨し。1962年の発売だというから、筆者の人生よりも長く、かれこれ60年近く売れ続けているロングセラー商品だ。栄枯盛衰のスナック菓子業界で、その実力は伊達ではない。


いや、全然これでいいよ。不満ないです。


なんかもう満足したけど、次に『逸品のり塩』を……


・新商品『逸品のり塩』

こ、香ばしい……!!


はっきりした海苔の風味が口いっぱいに広がる。それもただの海苔ではない。甘味や旨味、ほのかに焦げたような風味が混じった複雑な味わい。

そう、ごま油をちょっとだけつけて直火で炙った、パリッパリの韓国海苔のような……。そこに気づかないくらいほんの少し、唐辛子がピリリと刺激を加える。なにこれ、うまーい!!

ニンニクが隠し味らしいけど、少しもくどくない。いくらでも食べられるし、お酒どころかご飯でもいける。

なるほど、これを酒のあてにしろと……それが「のり呑み」だと。そんな日本語ないよ、とか内心思って申し訳なかった。堂々と掲げてよい、「のり呑み」を。


・買いだと思う

オープン価格なので参考までに、筆者が買ったときは『のり塩』148円(税抜)、『逸品のり塩』213円(税抜)だった。この少しの価格差でかなり満足感がアップするので損はないと思う。もし同じコンビニで2つ並んでいたら、筆者はたぶん『逸品のり塩』を買う。長いこと世話になったのに、ごめん『のり塩』……。

湖池屋によると今のところ販売期間は未定だが、「定番ではないので……(いつかは終了する)」とのことだから、コンビニに急げ!


参考リンク:湖池屋
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.

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