2019年11月8日に公開された映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』を、みなさんはもうご覧になっただろうか? 本作はかの有名な「ターミネーター2」の正当な続編であり、ハッキリ言ってメチャメチャ面白い。アクション映画がお好きならば、超高確率で満足することであろう。
その中心にいるのはターミネーター・T-800を演じるアーノルド・シュワルツェネッガーと、サラ・コナーを演じるリンダ・ハミルトンであることは間違いないが、本作から登場した3人の登場人物もまた猛烈に素晴らしかった。マッケンジー・デイヴィス、ナタリア・レイエス、そしてガブリエル・ルナの3名である。
・なぜかインタビューに成功
本作で悪役の最新ターミネーター「REV-9(レヴ・ナイン)」を演じたのが、ガブリエル・ルナ。そのREV-9に命を狙われる少女「ダニー・ラモス」を演じたのが、ナタリア・レイエス。そしてダニーを守る未来から来た戦士「グレース」を演じたのが、マッケンジー・デイヴィスである。
言うまでもなく、3人ともがバリバリのハリウッドスターであり、秒単位の殺人的スケジュールをこなす超売れっ子たち……なのだが。このたび、なぜかJAPANのCRAZYなWebサイト「ROCKET NEWS 24」にサンジョー! 『ターミネーター:ニュー・フェイト』についてたっぷりと語ってもらえることになった。
・それぞれの印象
──ハロー、ナイストゥミーチュー! 1週間前に試写会で『ターミネーター:ニュー・フェイト』を観たんですが、今でも興奮が収まりません。本当に素晴らしい作品でした。
3人「サンキュー(笑)」
──さっそくインタビューを始めたいんですが、今回はご自身のことではなく、それぞれのキャラクターや俳優さんについて語っていただきます。まずは追われるダニー(ナタリア・レイエス)について、マッケンジーさんお願いします。
マッケンジー「ダニーはとにかく責任感の強い女性だわ。家族の中でもコミュニティの中でも大黒柱的な存在ね。きっと初めて見た瞬間から、彼女をリスペクトする気持ちが生まれるハズだわ」
──確かにそうでしたね。ではナタリアさんご本人はどんな人なのでしょう? ガブリエルさんにお伺いします。
ガブリエル「マッケンジーの言う通りキャラクターとしてのダニーは頼り甲斐もあって、どこか母親を感じさせてくれる存在なんだ。でね、実際にナタリア自身もそんなところがあったね」
──というと?
ガブリエル「実はフランクフルトで僕らが迷子になっちゃったんだけど、そのときもナタリアが色々調べてくれて、みんなをホテルに帰してくれたんだ。ダニーさながらのリーダーシップだったよ」
ナタリア「あったわね(笑)」
──それはスゴイ。
ガブリエル「女優としても素晴らしくて、僕は彼女が出た作品すべてに目を通したんだけど、常に違うキャラクターを演じている。ただ、どれも自然で彼女らしさが出ているところがスゴイと思うな」
──なるほど。では、続いて未来の戦士・グレース(マッケンジー・デイヴィス)はどんなキャラクターでしょうか? ガブリエルさんお願いします。
ガブリエル「ターミネーターシリーズには、ターミネーターと戦う強い意志と肉体を持ったキャラクターが登場するワケだけど、今回はそれがグレースさ。大きな犠牲を払って絶大なパワーを持つキャラクターだけど、ターミネーターと近いところもあると思うんだ」
──ほうほう、どこでしょう?
ガブリエル「肉体的に改造されているところはもちろんだけど、ターミネーターの目的が標的の抹殺なら、グレースは保護。ミッションに対して100%集中しているところは、2つのキャラクターの共通点だね」
──確かに。ではナタリアさん、マッケンジーさんはどんな女優さんなのでしょうか?
ナタリア「マッケンジーが演じたグレースは、人間でありながら改造を施されたスーパーソルジャーなの。つまり、私たち人間とはちょっと違うってことね。その繊細なシチュエーションをマッケンジーは完璧に演じていたわ」
──ふむふむ。
ナタリア「グレースはダニーに完璧な忠誠心を持っているんだけど、撮影中のマッケンジーはグレースに入り込んでいたわ。アクションも素晴らしくて本当に尊敬しているの」
──なるほど。では敵役のREV-9とガブリエル・ルナさんについてナタリアさんお願いします。
ナタリア「ガブリエルはスゴイの。カメラが回っていないときも私のことをジッと見ていたから、きっとキャラに入り込む系の役者さんなのね。もうそんなに見ないで! って何度も思ったわ(笑)」
──そうなんですね。
ナタリア「REV-9は強くて賢くて素早いハンターなんだけど、今回は分裂できるところが1番の特徴じゃないかしら? ただ、本当のガブリエルは優しくてチャーミングな男性だからREV-9とは全然違うわ(笑)」
──マッケンジーさんはどうでしょう?
マッケンジー「REV-9は冷徹なマシンだから人間性を吹き込むことはできないわよね? ただ、2時間以上もただのマシンを観ていたら観客だって飽きてしまうでしょ?」
──確かにそうですね。
マッケンジー「だけどガブリエルは、ところどころにソシオパス(社会病質者)的な雰囲気を感じさせたり、時には追跡に快楽を感じているような色気さえ漂わせていたの。観ていてゾワゾワするようなね」
──確かに。わかります。
マッケンジー「正確無比なマシンでありながら、そんな雰囲気を散りばめていたんだから、ガブリエルは本当に美しいパフォーマンスをしたと思うわ」
・リンダ・ハミルトンとシュワちゃんはどんな人なのか?
──なるほど。では最後に、ここにはいませんが、アーノルド・シュワルツェネッガーさんとリンダ・ハミルトンさんの印象を教えてください。
ナタリア「とても美しいし、プロとして尊敬しているわ。6カ月間、現場でご一緒できたんだけど、仕事に対するコミットの仕方、持てるもの全てを演技に注ぎ込む情熱、セリフの1つ1つを大切にする姿勢、その全てにインスピレーションを受けたの」
──プロですね。
ナタリア「本当のプロフェッショナルよ。今後、私も女優として彼女のような真のプロフェッショナルとしてキャリアを積んでいきたいわ。スタッフにも心が広いし、本当に懐の広い女性なの」
──そうなんですね。ではシュワルツェネッガーさんについて、マッケンジーさんお願いします。
マッケンジー「アーノルドはまさに “象徴” よ。ほとんどの人が彼の作品を観て育っていて、彼に対して自分なりのイメージを持ってると思うの。そして運がいいことに、そのイメージと実際のアーノルドがとても似ているところもあるのよ」
──ほうほう。
マッケンジー「彼は “アーノルド・シュワルツェネッガーが周囲にどんな影響を与えたのか?” をとてもよく理解しているんだと思うわ。だからこそ、彼は自分の時間を周囲の人と分かち合ってくれるの。自分を “みんなのアーノルド・シュワルツェネッガー” だと思っている素晴らしい人よ」
──さすがですね。
マッケンジー「私たちのことも本当に応援してくれたわ。“ターミネーター = シュワルツェネッガー” なのに、そんなことは一切言わなかったの。私たちがベストを尽くせるように、いつも背中を押してくれたわ。あと、とてもユーモアのある人よ(笑)」
──人格者ですね。ではガブリエルさん、最後にお願いします。
ガブリエル「本当のリンダは天使のような人だよ。だからサラ・コナーに変身するところを見ると信じられないよ。サラ・コナーとリンダは全然違うんだ」
──シュワルツェネッガーさんはどうでしょう?
ガブリエル「チャンピオン。その一言だよ。誰をも応援してくれる偉大なチャンピオンさ」
冒頭でも申し上げた通り、『ターミネーター:ニュー・フェイト』をご覧になった方ならば、3人が猛烈に素晴らしかったことがよくわかるハズだ。マッケンジー・デイヴィス、ナタリア・レイエス、そしてガブリエル・ルナ。この名前を覚えておいて損はない。
とにもかくにも『ターミネーター:ニュー・フェイト』は、アクション映画の王道中の王道を行く傑作である。DVDではなく劇場で観た方が、よりその迫力を感じ取れることだろう。『ターミネーター:ニュー・フェイト』は絶賛公開中だ。
参考リンク:ターミネーター:ニュー・フェイト公式サイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:© 2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved. / RocketNews24.