ひと昔前、顔を入れ替えるアプリが猛烈に流行った。当編集部でも『MSQRD』というアプリを使って、みんなで顔を入れ替えて遊んだのは良き思い出だ。
最近はInstagramやTikTokなどのSNSアプリにもこれに近い機能が実装されており、わざわざ加工アプリをインストールする必要がなくなった訳だが、久しぶりに面白そうなモノを発見したので紹介したい。
そのアプリ「Xpression」は、加工対象となる人物の動画・画像の口元だけを “乗っ取って” 、勝手におしゃべりさせることができるというものだ。
・日本の会社が開発
このアプリは、東京・新宿区にある「株式会社EmbodyMe」が開発した。現在のところAndroid版はないので、iOS版で使用について説明したいと思う。
まずは端末にダウンロードしてインストール。するとカメラへのアクセスを求められるので、これを「OK」する。
続いて、マイクへのアクセスも求められるのでこちらも「OK」する。
・端末のライブラリからも選択可
次に、画面下部に加工する動画・画像のサムネイル、画面上にインカメラの映像が表示される。画面中央に顔の位置を示す円形があらわれるので、これに収まるように自分の顔の位置を調節しよう。
さらに、自分の端末のライブラリから動画・画像を使用する場合、写真へのアクセスも求められるので、こちらも「OK」する。
・加工に向かない動画と画像
これですべての準備が完了。実際に画像を呼び出してみると、自分の顔は画面上部に小さく表示される。テキトーに口を動かすと、画面上に表示された人物(今回の場合は、当編集部の中澤)の口が連動して動くじゃないか! なんだコレ!? ちょっと違和感はあるけど面白い!!
いろいろな画像で試してみたところ、加工に向くモノと向かないモノがあることに気がついた。加工に向いていないのは、メガネやサングラスをかけた人物の画像だ。
口の動きに合わせるようにして顔全体が動くので、メガネやサングラスがあると、これらが歪んだようになってしまう。できれば、メガネ・サングラスのない真っすぐカメラを向いた人物画像を使いたいところだ。
・しゃべらないことをしゃべらせる
ということで、先ほどの考察を踏まえて、メガネもサングラスもあまり着用しない人物、編集長GO羽鳥の写真をその場で撮影した。
どう使われるかも知らないのに笑顔の羽鳥。この写真を使って、彼が言いそうにないことを言わせた動画がコレだ。
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いかがだろうか? 羽鳥は自分がデブってきていることを絶対自発的には言わない男だ。そんな彼の顔を乗っ取って無理やり自白させることもできてしまう。
まだ合成であることが見ただけでわかる加工具合だが、この先アプリが進化して、違和感なくしゃべらせることができるようになる日が来るかもしれない。くれぐれも悪用しないように……。
参照元:Embody me、AppStore「Xpression」
Report:佐藤英典
Screenshot:iOS「Xpression」