誰よりも最高のアレンジを知っているのは “中の人” のはず。だから……教えて欲しい……! そのアレンジテクを……! やってみたいんだ……! “中の人” と同じ食べ方・飲み方を……!! 見たいんだ……!! “中の人” と同じ景色を……!!!!
前回もまったく同じことを書いたが、今回で第4回目となる本企画「飲食店の “中の人” にお気に入りのアレンジを聞いてみた」は大阪王将を取り上げたい。それも、みんな大好き天津飯だ。
・元々完成されている天津飯をどうカスタムするのか?
個人的に、大阪王将の天津飯をアレンジするのは難しい印象しかない。なぜなら、そのまま食べても十分に美味いからだ。ふわふわの卵、たれ、ごはん……無駄なものは一切ない。
この天津飯のように元々完成されているものを、どうやっていじればいいのか? 下手にカスタムしたら、美味さが損なわれてしまう可能性だってある。
──と思っていた私はやはりド素人であった。一見アレンジしにくいと思われた天津飯でも、“中の人” はアレンジのやり方を知っていたのだ。今回もまた掲載の許可をいただいたので、メールの一部を紹介すると……
①ふわとろ天津飯に鉄ラー油ぶっかけ、からの、味噌だれで味変
ふわとろ天津飯に鉄ラー油(実はそれほど辛くない)をモリモリかけ、途中で味噌だれも加えて食する。鉄ラー油と味噌だれが合わさると神。②ふわとろ天津飯に、海老マヨをライドオン
ふわとろ天津飯に、海老マヨを一緒に頼んで載せるだけ。ふわとろ玉子にマヨソースが絶妙。
──これを読んで数秒後に、私は会社を出た。もちろん、大阪王将に行って確かめるためだ。今まで何度も頼んだ「ふわとろ天津飯(税別667円※)」をオーダーして、まずは鉄ラー油をぶっかける。
うまい……けど、これは知っていた。以前に記事にしたこともある。だから、個人的には「やっぱりね」という感じだったのだが、追加で卓上の味噌ダレをかけてラー油と一緒に食べたら……
口に入れた瞬間、頭が混乱した。味の方向性がガラリと変わったからだ。ラー油が行こうとしていたベクトルとは真逆のどこか。なんというか、今までパンクな曲(ラー油)が流れていたと思っていたら、急に民謡が始まったような気分。
「ふわとろ天津飯」というステージの上では、パンクが合うと思っていたけど……民謡(味噌だれ)も悪くない。むしろいい。
そんなことを思って貪(むさぼ)っていると、天津飯を食べきってしまった。もう1つ確かめないといけないのに……! 仕方がない。追加で天津飯を注文し、さらに……
海老マヨネーズ(税別676円)もオーダー。テーブルに運ばれてきた海老マヨを見るともったいない気もしたが、そんなことを言っても仕方がないので、天津飯に乗せられるだけ海老を乗せられる。そして一緒に食べてみたところ……
サクッ……プリンッ。
今度は、口に入れたときの食感が変わった。もちろん。エビマヨが入ることでさらに味がマイルドになるなど味的な変化もあるが、ふわとろの卵の上でプリプリのエビが弾けている。この相性……! そして口の中の楽しさたるや……! ちょっとしたパーティーである。
それにしても、天津飯1つでここまでアレンジが出てくるとは思わなかった。やっぱり“中の人” は色々と知っているもんだなぁ。もっと色々なお店に聞いてみようっと!
※関東甲信越エリアの価格
参考リンク:大阪王将、Twitter @osaka_ohsho
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
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