いま、泣きながらこの原稿を書いています──。令和に入ってはや数カ月……こんなに悲しいことがあっていいのだろうか? 日本でもトップ100に入るくらい熱烈な「将太の寿司」及び「ミスター味っ子」ファンを自負する私、P.K.サンジュンの涙は止まる気配がありません。
涙が止まらない理由は……そう、ユニクロから発売中の『将太の寿司Tシャツ』があまりにもダサすぎるからだ。どれだけ「将太の寿司」を愛していても、どれだけ寺沢先生を尊敬していても、心を鬼にして言おう。「こんなダサいTシャツ見たことねえ」と──。
・伝説の漫画作品
「将太の寿司」とは1992年から2000年にかけて週刊少年マガジンに掲載されていた、寺沢大介先生の伝説的漫画作品だ。あの「ミスター味っ子」の後継作であることからもわかるように、寺沢先生は少年漫画に料理を根付かせたパイオニア的存在、ひいては神である。
その「将太の寿司」がTシャツになった──。2019年8月にユニクロが販売を開始した「週刊少年マガジン60周年UT」の1つとしてなんと「将太の寿司」が抜擢されたのだ。なんというセンスの良さ……! さすがユニクロ、さすが講談社。一報を聞いた時、私の胸は大げさでなく躍った。
・将太がTシャツになるスゴさ
というのも、今回選抜された6作品は「はじめの一歩」「進撃の巨人」「魔法先生ネギま!」「七つの大罪」「FAIRY TAIL」……などなど、そうそうたるタイトルばかり。その中の一角に「将太の寿司」が食い込んだのだ。これが歓喜せずにいられるだろうか?
「週刊少年マガジン60周年」ならば、例えば「GTO」「金田一少年の事件簿」「カメレオン」でも良かったのだ。それらを押しのけて将太の寿司がTシャツに……! 作品の面白さは抜きにして、野球でいうところの “8番ライト” 的ポジションの将太の寿司がUTに……!! 「令和元年は将太元年」そうなるハズだった。
ところが──。
いざ、ユニクロに足を運び『将太の寿司Tシャツ』を目にした私は震えが止まらなかった。ダ、ダサすぎる……! 白Tはデカデカと1人前の “マグロ尽くし” がプリントされており、グレーTはワンポイントのマグロの握りがあしらわれているだけ。これじゃあ「将太の寿司Tシャツ」じゃなくて、ただの「寿司Tシャツ」じゃねーかよォォォオオオオ!
かろうじて「将太の寿司」を感じ取れるのは、文字とグレーTのバックプリントだけ。な、なぜこうなった? キャラなら将太だって佐治さんだってシンコくんだっているでしょうよ? 俺が、俺たちが欲しかった『将太の寿司Tシャツ』はこれじゃねぇぇええええッ!!
・絶望的なダサさ
おそらく、今回発売された『将太の寿司Tシャツ』をカッコ良く着こなすことは、きゃりーぱみゅぱみゅさんや水原希子さんでも無理だろう。なにせユニクロ史上1番目と2番目にダサいTシャツが同時に誕生してしまったのだ。いかにオシャレ番長でも荷が重すぎる。
とはいえ、このまま終わらせては単なる「将太の寿司Tシャツ批判」になってしまう。「ミスター味っ子」時代から寺沢大介先生を尊敬する私としても、あまりにもやるせない。
そ・こ・で!
なんと「寺沢大介先生緊急インタビュー」が決定ッッ!!
なぜ寺沢先生はこのデザインにGOサインを出したのか? どんな意図があって、ただの寿司Tシャツにしたのかをズバリお伺いするつもりだ。できる事ならばこんな形でお会いしたくなかったが、精一杯の将太愛を持って土下座したい。
とにもかくにも、現在発売中の『将太の寿司Tシャツ』は、ユニクロ史に残る衝撃的なUTである。果たして寺沢先生は何と仰るのだろうか? 緊急インタビューの様子は近日公開予定だ。
参考リンク:ユニクロ「週刊少年マガジン60周年UT」
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
▼編集部No.1イケメンとNo.1可愛い2人が着てもダメだった。
▼発見した時は本当の本ッ当に嬉しかったんだ……!
▼このTシャツを着て寺沢先生にお話を伺うぞ!
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]