だし巻き卵は誰もが食べたことがある、日本の伝統的な食べ物だと思う。卵を溶いてだしを入れ、家庭ごとにしょっぱさをベースにしたり、甘さをベースにしたり、シンプルながら美味しさに個性が出る。
そして親しまれている だし巻き卵をパンにサンドした料理が「だし巻きサンド」。多くは食パンを使ってサンドイッチのように作られるが、京都にはまるでハンバーガーのような見た目の「だし巻き卵サンド」があるのだ。
・京都 ノットカフェ
ノットカフェの「だし巻きサンド」は、フォトジェニックな見た目から主にインスタグラムなどのSNSを中心に話題となっている。私もインスタグラムで知り、初めて写真で見たときは「めちゃくちゃ美味しそうなのにお洒落な見た目!」とすごく惹かれた。
ノットカフェは北野天満宮にほど近く、大通りから少し入った場所にある。外観は個展会場のようであまりにお洒落すぎるため、最初は素通りしてしまった……。人気なお店だが、ひっそりとした場所にあるので行く人はしっかりとマップを見て探したほうが良いだろう。
・店内もお洒落
店内には、カウンターとテーブル両方の席がある。席数は多くないが、余裕のある空間で洗練されていた。注文は席を取ってから、レジへ行っておこなう。日本のカフェというより、外国のカフェのスタイルに近い。
実際にニューヨーク・ブルックリンからセレクトしているコーヒー豆もあり、外国の本格的なコーヒーも楽しめるお店である。私はコールドブリュー(水出し)コーヒー(税抜660円)と、お目当てのだし巻きサンド(330円)を注文した。
・「だし巻きサンド」
注文した商品は、席へ届けてくれる。地味に助かるコンセント付きのカウンター席で待っていると、「だし巻きサンド」と「コールドブリューコーヒー」が運ばれてきた。
お皿ではなく、木の板で登場した「だし巻きサンド」。確かにフォトジェニック……! バンズに挟まれた分厚すぎる だし巻き卵がめちゃくちゃ美味しそう。そしてだし巻き卵が、ハンバーガーのようにサンドされているのに、全く違和感がない見た目。ただ、意外と小さいだし巻きサンドのボリュームに、お腹が満たせるだろうかと不安を覚えた。
だが食べてみないと、何も分かるまい。というわけで、いざ実食! まず最初に感じたのはふわふわ感。パンもたまごも、とにかくふわふわである。見た目からは想像ができないような食感で、口当たりがとてもまろやか。私が今まで食べてきただし巻き卵の中でトップレベルに美味しかった……!
薄味ながら口に広がっていくだしの風味が、最後まで味に深みを与えてくる。たまごの臭みは一切なくて、生クリームを食べているようなクリーミーさがあった。また、バンスも小麦とゴマの風味がしっかりと感じられる。完璧な「だし巻きサンド」。心配していたボリュームも、見た目以上の食べ応えで満足だった。
・ハイクオリティな「だし巻きサンド」
正直なところ、見た目への期待が7割くらいの気持ちで食べに行った。なのでこれほど美味しいとは思わず、とてもびっくりした! 見た目重視のインスタだが、写真を載せている人達よ。一番すごいのは「だし巻きサンド」の「味」ではないか。良いか? 京都ノットカフェの「だし巻きサンド」は見た目より、味の方がはるかにすごいぞ!!
そしてコーヒーも水出しだったが、香りがしっかりとあった。酸味は少なく、飲みやすいコーヒー。「だし巻きサンド」の美味しさに埋もれたが、コーヒーも本格的で間違いない。まだまだ掘られていない京都グルメの数々。京都には、魅力的なグルメがたくさん眠っていると私は確信している。これからも京都グルメを定期的に掘っていきたい!
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
名称 ノット カフェ (knot cafe)
住所 京都府京都市上京区今小路通七本松西入東今小路町758−1
時間 10:00~18:00
休日 火曜日(25日が火曜日の場合は営業)
参考リンク:ノット カフェ (knot cafe)
Report:mai
Photo:RocketNews24.
▼持ってみると、かなりコンパクトサイズ