ロト6やロト7の楽しみ方のひとつに、「当選番号の吟味」というものがある。もちろん自分の考えた数字が当たるのが一番楽しいのだが、もしもハズれた場合でも、抽選された当選番号を深く吟味し、「あ〜、よくよく考えてれば買えたわコレ……」などと悔しがるのも、すこし虚しいが楽しいのだ。

だが、ときたま、「さすがにこの並びは買えないわ……」と驚いてしまう数字(並び)があったりもする。そう、たとえば第295回ロト7の結果のように。

・2018年12月14日抽選の第295回ロト7

ロト7とは、1〜37までの数字の中から7つ選んで、運良く7つピッタシ当たれば最高10億円が手に入る……という数字選択式の宝くじである。たった7つ当てるだけ。たった7つ! だがその確率は1029万5472分の1とされている。

そんなルールを念頭に、第295回ロト7の抽選結果を振り返ってみたい。まずは、立て続けに3つの数字を発表したい。運の神が選んだ3つの数字は……


04、05、06


……である。実際に声に出して「よん、ごー、ろく!」と読んでほしい。よん、ごー、ろく! いきなりだぞ。いきなり。いきなり1ケタの数字を、しかも連続で「ヨンゴーロク」ときたのである。こんなの予想できないって!

ボクシングにたとえるなら、ゴングから0.1秒でワン・ツー・スリー! と3連発を放ってきたに等しいラッシュ。しかもそれらすべてが自分の顔面にヒットしている。もうこの時点でフラフラなのだが、次なる数字は……


08、09


えっ……!? まさかである。おそらく誰もが「この調子なら、次は7……」と構えただろうが、あえて7を外しての8、9である。ヨンゴーロクの3連発から、ワンテンポ入れてからのハチキュー2発、あわせて5ヒットの猛ラッシュ。

というか冷静に考えてみると、7つ選ぶうちの5つを「1ケタ」だけで畳み込んできたのである。これを何かの定食に例えるなら、「7回だけハシを動かして食べてOK」と言われているのに、とんかつなどのメインディッシュは一切無視し、お新香だけで5回ぶんの「食いチャンス」を使ったに等しい。

ともあれ、残す数字はあと2つ──。ここまで来たら、次は10。ないし11あたりが濃厚か………と思いきや、


22、32


──ときたのである……!! なんというか「軸ずらし」だ。さらに「22 → 32」と韻を踏むことも忘れない。これをピアノに例えるならば、思い切り左の方の低音で演奏していたのに、突如として真ん中あたりをリズミカルに演奏した感じである。これには誰もがノックアウトであろう。

事実、第295回ロト7の1等当選者は「該当なし」であった。当然である。さすがにこの並びは買えないわ……だ。誰もが予想できなかった7つの数字「04、05、06、08、09、22、32」は、今でも私の心に刻まれている。運の神、強し。

参考リンク:みずほ銀行「当せん番号案内(ロト7)
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.