私(佐藤)が小学生の頃、男子は2つの漫画雑誌に派閥が分かれていた。月刊コロコロコミック(小学館)派と月刊コミックボンボン(講談社)派である。ボンボンは2007年に休刊になって以降、いまだに復活していないのだが、コロコロは健在である。
現在のコロコロはどうなっているのだろうか? つい懐かしくなって、約35年ぶりに購入してみたところ、現在の少年漫画の主流は○○であることがわかった。今はこうなっているのか!
・コロコロ → ジャンプの流れ
私の記憶している限りでは、コロコロを買って読んでいたのは、小学校2年生までだったと思う。小学校低学年まではコロコロ・ボンボンを読み、高学年になってくると週刊少年ジャンプ(集英社)を読むというのが、当時の子どもたちの流れだった。小学4年生になって、まだコロコロを読んでいると「ダサい」というナゾのルールがあって、誰もがそれに従ってジャンプや週刊少年マガジン(講談社)に移行していったような覚えがある。
余談だが、小学高学年から中学生くらいになると、男子は月刊少年マガジンの『Oh! 透明人間』や『いけない! ルナ先生』などを隠れて読む術を習得するにいたる。
・ゲームセンターあらし世代
話を戻そう。私がコロコロで好んで読んでいたのは、『ゲームセンターあらし』である。当時はまだ家庭用ゲーム機が出たばかりで、ファミコンが発売されて間もない頃だ。とくに田舎だった私の地元にはゲームセンターがなく、作品の主人公・石野あらしがインベーダーゲームでハイスコアを出す様に、強い憧れを抱いていた。これを読んでいたのが小学4年生、つまり10歳当時だったので、今から35年前ということになる。
35年ぶりに購入すると、少年だった頃の心境が蘇るようだ。はたしてこの歳になって、読める漫画はあるのか? 今号の付録は、『デュエルマスターズ』のブックレットとトレーディングカード。それに『大乱闘スマッシュブラザーズ』のポスターなどだ。
・現在の主流漫画はコレ
う~ん、40代のおっさんでもこの付録はギリギリわかる。幼い子どものいる人なら、難なくわかるのかもしれない。さて、誌面の方はどうだろうか?
『星のカービィ』『にゃんこ大戦争』『スプラトゥーン』『スーパーマリオくん』『妖怪ウォッチ』『ポケットモンスター』『パズドラ』。ゲームタイトルにまつわる作品が半分を占めている。現在、漫画とゲームはかなり密接な関係にあるようだ。振り返れば、ゲームセンターあらしはそれらの走りだったように思う。
コロコロといえば『ドラえもん』だが、ちゃんと掲載されている。「藤子・F・不二雄名作劇場」として、てんとう虫コミックス19巻に収録されている内容だった。やっぱ、ドラえもんがないとコロコロじゃないよな~。
・ハガキ募集だと!?
個人的に驚いたのは、読者コーナーはいまだにハガキで応募する内容になっていること。まさかこのネット時代にハガキを募集しているとは。月刊誌ならではというか。伝統を重んじているというか……。
現在の小学生の間でも「ハガキ職人」として名を馳せる子どもがいると思うと、おじさんはワクワクしちゃうよ! なお、次号では、NHKの『チコちゃんに叱られる!』が最速で漫画化するのだとか! これは来月号も買うしかねえだろッ!!
参照元:コロコロコミック
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24