どうせ食べるなら美味しいものがいい。一生にする食事の回数は決まっているのだから。ということで、2015年と2016年にミシュランのビブグルマンに選出された都内のラーメン店『麺酒処 ぶらり』に行ってみた。
ネットにて下調べをしてみたのだが、どうやら路地裏の分かりにくいところに店を構えているらしい。無事に辿り着くことができるだろうか……。そして、辿り着いた先にあるラーメンのお味はいかに!?
・看板が無かったら素通りするかも
日暮里駅に降り立ち、東口から鶯谷方面に徒歩2分を歩くと突然姿を現した「ぶらり」の看板。なんだ、思ったより分かりやすいじゃないか、と思ったがラーメン屋らしきものは見当たらない……え? 待って、店はどこ?
恐る恐る路地の方に歩みを進めてみると、ま、まさか……
あの文字って……
遠くに看板らしきものが見えるなと思ったら、本当に路地裏を進んだところにあった!! 確かに分かり辛い!! 看板が無かったらスルーしてしまったかもしれない。初めての人が来ると戸惑ってしまうのではないだろうか。まあ、とにかく無事に辿り着けたので入店しよう。
・懐かしさを感じさせる店内
会計は前払いの食券制だ。「鶏白湯らーめん」がイチ押しとのことなので、玉子入り(930円)を購入。案内されてカウンターに着席。
店内は木造の温もりが存分に感じられる、どこかアットホームな雰囲気だ。昔ながらの居酒屋を居抜いたであろう風貌には、懐かしささえ覚える。同じ建物の2階では、居酒屋を経営しているようだ。
店内には、ミシュランガイドの表彰盾もばっちり飾られている。
・深みのある一杯!
そんなこんなで店内をぐるりと見渡していたら、5分ほどでラーメンが運ばれてきたぞ。どんな感じかと言うと……
うひょー! スープが濃厚そう! トッピングは白髪ねぎ、鶏チャーシュー、緑色のものは山くらげらしい。そして玉子。一見シンプルだが、無駄がなく洗練されているようにもとれる。
それでは、さっそくスープからいただいてみよう。……見た目通り非常に濃厚!! コクがあり、鶏の旨味をしっかりと感じることができる、クリーミーな味わいだ。しかしながら、不思議とくどくないので、どんどん飲めてしまう。
麺は平打ちで縮れが特徴的。スープに良く絡むし、コシもちょうどいい。やわらか過ぎず、硬過ぎず、食べ応えがばっちりだ。
鶏チャーシューは臭みがなく、素材本来の旨味をきちんと味わえる。
玉子にいたっては半熟加減が最高! 濃厚なスープに負けないくらいの存在感を醸しだしてくれる。
濃厚なスープの箸休めにもなる山くらげは、こりこりとした食感を楽しめるぞ。そして、白髪ねぎと一緒に麺を食べると、辛味がマッチされてまた違った表情を楽しめる。これは深い! 何とも味わい深い一杯だっ!
あっと言う間に完食してしまったが、結構な満腹感がある。運ばれてきた時は「少ないかな?」と思ったが、実際に食べてみると意外とボリューミーで満足できるのだ。もちろん味も確かで、2年連続でミシュランに選出されたという事実にも納得だ。
「鶏そば」や「白湯つけめん」といったメニュー、さらに2階の居酒屋も気になるので、次回来店したときにはぜひ試してみようと思う。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 麺酒処 ぶらり
住所 東京都荒川区東日暮里5-52-5
時間 平日11:30~14:30 / 17:00~23:30 土祝11:30~22:00
休日 日曜日
Report:石井陽太
Photo:Rocketnews24.
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