宮崎県の必食グルメといえば、地鶏の炭火焼きや宮崎牛が定番中の定番……だが、意外と見逃してはいけないのが「釜揚げうどん」である。ポジション的にはクローザー。いわゆる飲み会のシメに食べる人気メニューなのだが、これがマジで衝撃的にウマいのだ。
──という情報を教えてもらったのが数年前。地元新聞記者に宮崎一の繁華街・西橘通り沿いにあるビルの奥に案内され、ほろ酔い状態でたどり着いたのが……深夜1時過ぎにもかかわらず店内パンパンの釜揚げうどん店『織田薪(おだまき)』であった。
・エレベーター奥へ
時は流れて2018年夏、当時の記憶を頼りにニシタチ(西橘通)へ。目印は「釜揚げうどん」と書かれた四角~い看板だ。案内通り、ビル1階のエレベーターを通り過ぎて奥へ行くと……「うどん」の提灯キマシターーー! この隠しステージ感がたまらないんだよな~。
もちろん店内は満席。筆者はカウンター席の1番奥に案内され、そのまま「釜揚げうどん(620円)」を注文した。メニューはシンプルで「釜揚げうどん」「大盛(720円)」「卵入り(670円)」の3種類。さすがシメグルメ、ほろ酔い時に迷わずオーダーできるのは地味に嬉しい。
また「ほろ酔い客は待ってくれない」という理由から、5分以内でゆであがる細めの平麺を使用しているそうだ。スピード感は、飲み会から帰宅後のカップラーメンと同じ……なら、迷うことはないな。「釜揚げうどん一択」ということか宮崎県民。うらやましいゾ。
・完璧なビジュアルの釜揚げうどん
いやしかし、なんとなく食べた “当時” よりも、予習をして気持ちを高めている今回の方が楽しみだ。早く食べたい。あああ~待ち遠しい……というタイミングで、まずはツユが登場。ネギとひょろひょろの揚げ玉、柚子の皮が入っていて香りがめっちゃ上品。ぶっちゃけ麺ナシでも余裕でイケる気がする。
マジでこのまま飲もうかな……と思っていたら、超ウマそうな麺がキタキタキターーー! そうそうこれこれ、忘れられなかった釜揚げうどんと感動の再会ィィィイイイイッ!! やはりスーッと透き通っていますね~完璧なビジュアルでございます。たまりません。
・無限に食べられる
それではさっそく、滑らかな麺をツユにつけていただきます。あ、ああ~もうやっぱり……美味。酒と郷土料理でほぼ満腹状態にもかかわらず、ノンストップでスルスルスルーーッだ。とてもなめらか。そして、ほど良くモチモチ。麺もツユも洗練されている。見事なまでに。
ちなみにツユは、イリコがベースの出汁に、薄口醤油とミリンで味付けをして柚子の皮を浮かべている。とてもさっぱり食べられるから、夜のシメに最適だ。繰り返しになるが、ほぼ満腹状態でも、麺を一口食べれば「余裕でイケるわ」と思うだろう。
麺を食べ終えたら、丼の中に残ったツユを投入して蕎麦湯のように飲んでも良し。優しいツユが体に染み渡るぅぅぅ~本当にもうこのまま眠りたい……ということで、宮崎に訪れる機会があれば、締めの釜揚げうどんも忘れないように。では帰って寝ます、おやすみなさい。
・今回ご紹介したスポットの詳細データ
店名 織田薪 本店
住所 宮崎県宮崎市中央通2−23 コアビル1階
時間 19:00~26:00
休日 日曜日
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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