世の中には常識を超えた、人知を超えた知能を持つ人間が存在する。我らロケットニュース記者のみんなの上司Yoshioもそのうちの一人だ。
このたび思いきってYoshioに常識クイズを出してみた。そして……圧倒された。クイズを出す時点で心の準備はしていた。Yoshioを甘く見てはいけないと。だが彼のニュアンス力(りょく)は、筆舌に尽くしがたいほど凄まじく、鮮烈だった。
・Yoshioとは?
分かりやすく言うと、ニュアンスだけで生きるド天然男である。
彼はとにかく言い間違えが多い。1日1回は必ず言い間違えるといっても過言ではないほど、よく言い間違える。だが彼の超人っぷりはその数ではなく、言い間違えの “質” に表れる。以下は彼が実際に言い放った言い間違えのごく一部である。
「ねずみ講」→「どらねこう」
「ギンギラギンにさりげなく」 → 「ギンギラギンに限りなく」
「ベッカムの右足」 → 「右足のベッカム」
「土管」→「ドラム缶」(言い間違えた瞬間をとらえた動画がこちら)
・世紀の大実験に着手
彼の言い間違えに連日さらされるなかで、私はふと思った。
彼に常識クイズを出してみたら……
一体どんな回答が返ってくるのだろうか?
それは未知への探求。宇宙とは、どれくらい大きいのか? その果ては、どこにあるのか? まるで宇宙の真理を探るかのように、私はYoshioに常識クイズをぶつけてみた。
そして思い知らされた。宇宙には果てなど存在しないんだと。
・実験結果を記者全員で視聴
一般人ならボケようもないほど平凡な常識クイズに対して、Yoshioは想像を絶する珍回答を連発。この実験結果を私一人のなかだけに留めておくのは、もったいない。ということで、編集部の記者たちを招集し、実験の一部始終を映した動画を見せてみた。
ここで注意しないといけないのが、Yoshioは我々のボスだということだ。上司が懸命に常識クイズに挑んでいる様子を、笑いながら見るなんて言語道断。記者たちには口いっぱいに牛乳をふくんでもらい、「動画を見ているときは絶対に笑わないでください」と強く念押ししたうえで動画を再生した。
気になる結果は、次のページにまとめておいた。今回の動画は記事下に貼ってあるので、実験結果を見る前に、ぜひ自分の目でYoshioの超人っぷりを確認してもらいたい。もし可能なら牛乳を口にふくみ、目の前にビニール袋を用意して見てもらいたい!
Report:田代大一朗
Photos:RocketNews24.
・“パンがなければ、人間じゃない”
結論から言うと、Yoshioの動画を見た7名の記者のうち、2名(サンジュンと佐藤)が牛乳を吹き出してしまった。彼らは耐え切れなかったのである。Yoshioのニュアンス力に。
Yoshioの凄まじさを知ってもらうには、彼の回答を見てもらうのが一番だろう。以下は今回の常識クイズに対してYoshioが答えた回答の一部である。
問題:ルネサンスの三大発明といえば、火薬と活版印刷術と何?
正解:羅針盤
Yoshioの答え「紙幣増発」
問題:ポケモンのピカチューは進化すると何になる?
正解:ライチュウ
Yoshioの答え「怪物」
問題:一騎で千人を相手にできるほど強いことを言い表した四字熟語は何?
正解:一騎当千
Yoshioの答え「百姓一揆」
問題:マリーアントワネットが言ったとされる言葉「パンがなければ何?」
正解:ケーキを食べればいい
Yoshioの答え「人間じゃない」
・この男、ガチでヤバい
Yoshioの回答を見て、みなさんはこう思ったのではないだろうか?
これ、ヤラセなんじゃね?
当然の推察である。こんな回答を実際に言い放つ人間が存在するなんて、にわかには信じられないだろう。なんなら私も、Yoshioが企画のためにわざと面白く答えてくれたと信じたいし、願いたい。
だが、恐ろしいことにガチである。Yoshioはガチで今回の企画に挑戦した。全てのクイズに答え、一息ついているときにYoshioが「この企画、大丈夫? 俺の答えが普通すぎて、全然面白くないと思うんだけど」と真顔で言ったときには正直震えた。
・扉は開かれた
私は開けてはいけない扉を開けてしまったのかもしれない。だがこうなったら、もう後戻りはできない。ヒトの限界を超えた存在 “Yoshio” の実態について、さらに分析と観察を進め、またいつかその研究結果をみなさんにご報告したいと思う。
それでは最後は、世紀の大天才 “アインシュタイン” のこの言葉でしめくくりたい。
愚者と天才の違いといえば、天才には限度があるということだ
Report:田代大一朗
Photos:RocketNews24.
▼ぜひ牛乳を口いっぱいにふくんで見てほしい