会社の飲み会を楽しいと感じる人もいれば、苦痛と感じる人もいる。個人的に酒の席は好きな方ではあるが、会社飲み会の幹事以上に面倒な仕事はこの世にないだろう。店を探して予約するにしても、家族や友人と行く場合と比べるとかかる労力が段違いだ。まったくもって、誰得な文化である。
貸切会場予約サイト「カシキル」が実施した調査結果によると、会社飲み会の幹事経験者のうち、幹事残業経験者はなんと63.7%にも上るという! また、70.0%の人が就業時間外にお店を探したことがあるそうだ。働き方改革とか言ってる場合じゃねーぞ。どうすんだこれ。
・会社飲み会の幹事だるすぎ問題
私(あひるねこ)も以前の会社で飲み会の幹事を経験したことがある。幹事自体は学生時代にも経験があったが、会社の飲み会となると話が変わってくる。上司と先輩だらけの中、店選びに失敗は許されない。時間や料金など、気に掛けることは山ほどあるのだ。
とはいえ、ただでさえ通常業務に押しつぶされそうになっているのだから、そんな時間を割けるわけもない。結果的に、幹事の仕事はすべて休日に行っていた。たかが飲みに行くだけで、なぜこんなことをする必要があるのか? 今思い出しても腹立たしい。
・幹事経験者300名に聞いてみた
こういった “幹事残業” について、「カシキル」が20~39歳の幹事経験がある男女300名に行ったアンケート結果が興味深いため、以下でそのいくつかをご紹介しよう。
1. 会社飲み会の幹事はどのように決めていますか?
この回答でもっとも多かったのが「新人などの持ち回り」で、54.0%という結果だった。そう、新人の時にやらされるのがまたキツイのだ。“試されている感” がハンパではない。いっそのこと、上司がサクッと決めた方がいいのではないか? それなら誰も文句を言わないだろう。
2. 会社飲み会の幹事をしたことで、残業をどのくらいしましたか?
先ほどお伝えしたように、63.7%の人が “幹事残業” の経験があると回答している。特に男性は68.4%と、約7割が飲み会のためだけに残業をしているというこの事実! おまえら、もう会議室で飲んどけ。
3. 会社飲み会の幹事のために、就業時間内に仕事が終わらなかった経験はありますか?
この質問に関しても、44.7%の人が「ある」と回答しているぞ。会社飲み会をする目的として、仕事を円滑に進められるようにという建前が一応はあると思うのだが、これではそもそも何のために飲み会をするのかが分からなくなってくる。
4. 就業時間外に、自宅などで会社飲み会のお店の検索をした経験はありますか?
「ある」と回答したのは驚きの70.0%。就業時間外で探さないと間に合わないのは分かるし、もしかすると当人には残業をしている認識はないのかもしれない。しかし、個人的にはこれは立派な時間外労働であり、無駄な時間でしかないと思うのだがどうだろう。
・時間の無駄すぎる
断っておくが、私は別に会社飲み会が嫌いなわけではない。飲みに行くのは好きだ。しかし、たかが飲み会のために残業をするなど愚の骨頂でしかない。その時間を使って、一体どれだけのことができるのか? 飲み会好きな お偉いさん方には、そのあたりをよく考えて欲しいものである。
参照元:カシキル
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼ちなみに、当編集部の飲み会には幹事など存在しない。すべて出たとこ勝負である。