2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、東京都は受動喫煙防止条例を可決した。これにより、都内の飲食店の8割に当たる、従業員のいる飲食店で喫煙が制限されることになる見込みだ。
そんななかで、都内の老舗喫煙具メーカーがちょっと “粋” なプルームテック(Ploom TECH)用のアタッチメントを販売している。喫煙への風当たりが強まるなかで、喫煙具メーカーも趣向を凝らした製品の開発に努めているようだ。
・老舗喫煙具メーカー
この製品「浅草柘 電気ギセル」は、株式会社柘製作所が手掛けているものだ。同社はパイプやキセル(煙管)などの製造販売を行っている、創業82年の老舗喫煙具メーカーだ。同社の品質の高い製品は、北海道から沖縄まで全国の小売店で販売している。
・プルームテック用のアタッチメント
禁煙の機運が高まると共に、紙巻たばこから電気加熱式たばこ(および電子たばこ)へと市場が意向しつつあるなかで、同社はプルームテック用の製品の販売を行っている。それがこの電気ギセルだ。
これはプルームテック専用のアタッチメントで、プルームテック本体に装着すると、キセルのように見える製品である。購入して、さっそく使用してみることにした。
・雁首と吸口、吸口キャップを装着する
製品は木箱に入っており、「和」を感じさせる装い。
製品は、吸口・吸口キャップ・雁首(がんくび)の3つのパーツで構成されており、購入時に付属している羅宇(らう)は展示用だ。
使用時には、これを外してプルームテックに3パーツを装着する。
プルームテック用のたばこカプセルは、吸口と吸口キャップとの間に装着する。
雁首をバッテリー部の先端に、そして吸口部をたばこカートリッジに装着して、喫煙の準備完了。
ちなみに雁首には穴はなく、たばこ葉をここに詰めないように注意しよう。
・吸口がシャープで吸気がスムーズ
実際に吸ってみると、非常にスムーズに煙が口のなかに入ってくる。
プルームテックを使用している人はわかると思うのだが、プルームテックは別売りの吸口(純正)がないと、若干吸い辛い。この電気ギセルの吸口は、吸気がスムーズで煙がダイレクトに口のなかに広がるので、吸い心地はかなり良い。
ちなみに吸引中のバッテリーの青ランプは、雁首部の隙間から確認することができる。
・価格がちょっとお高め
老舗喫煙具メーカーの作る、電気ギセルはプルームテックをよりお洒落に、小粋に吸うことのできる素晴らしいアタッチメントだ。だが、少々値段が高い……。1本1万円。プルームテックのスターターキットが現在3000円であることを考えると、3倍の価格はなかなかためらうところだ。
この先、喫煙場所に制限が設けられることを考えると、手に入れるかどうか迷うだろう。だが、喫煙具の老舗だからこそ作ることのできる粋な製品。プレゼントなどに向いているかもしれない。喫煙者でなければ、コスプレの小道具という選択肢もアリかも?
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24