ヘイ、スティーブ! ちょっと聞いてくれよ。日本人ってさ、ちょっと意味わかんないくらい働いてるだろ? なんかもう働くために生きてるって感じだよな。バカンスもないみたいだし、有給消化率も世界最下位って話さ。HAHAHA!
なのに今回、日本のサービス業の労働生産性が、アメリカ人のたった半分しかないことが分かったらしいんだ。あんなに働いてるのに? 俺たちの半分だって? オーマイガッ! そいつは笑えない冗談だなジョニー。え? 冗談じゃなくてマジだって? Oh……神よ、沈没寸前の日本をどうか救いたまえ……。
・日本効率悪すぎ問題
本日2018年4月9日、なかなかショッキングな調査結果が発表されてしまった。NHK ニュースによると、どれだけ効率的に働いたかを示す労働生産性が、日本のサービス業はアメリカの半分にすぎないというのだ。労働生産性とは、「従業員がどれだけの付加価値を生み出しているかをはかる指標である」と日本経済新聞は定義している。
・驚きの調査結果
小売業や飲食業などのサービス業について、日本生産性本部が日本、アメリカ、ドイツ、イギリス、フランスの5カ国で比較したところ、日本の労働生産性はその中で最低。もっとも高かったのはアメリカで、日本はその半分の水準だったとのことである。
・原因は?
では、なぜそんなに低い結果になってしまったのか? 理由として、24時間営業のような長時間労働が行われていることや、高品質なサービスが安い価格で提供されていることなどが挙げられるそうだ。うむ、まさに日本そのものといった感じである。
・ネットの声
日本の労働は時間ばかり長くて無駄が多く、効率も悪い。これは長きにわたって言われ続けてきたことであり、このニュースについても「知ってた」「何を今さら」という感想を持った人は多いはず。ここで、ネット民の反応をいくつかご紹介しよう。
「生産性は根性だと思ってる経営者と、サービスは無料だと思ってる消費者が出会えば、まあそれはそうなる」
「過酷労働のうえに実は生産性も低いとかショックだよ」
「料金を上げろ。賃上げをしろ」
「作業効率を上げてもそれに見合った支払いを受けなきゃ、カネで評価してる労働生産性が上がるわけなかろう」
「小売や飲食が挙げられてるけど医療や介護もそう」
「タダで牛丼やドーナツがもらえるとかやってれば当然の結果じゃないの」
「サービス業に従事してる人間の人権を疎かにするのはやめて欲しい」
「おもてなしの精神」は大いにけっこうだが、そのしわ寄せがすべて労働者に向かってしまうのはどう考えてもおかしいだろう。だが本当に恐ろしいのは、この問題が解決する未来がまるで見えないこの国そのものではないか。とりあえず、サービス業の方々には「日々お疲れ様です」と言いたい。
参照元:NHK ニュース、日本経済新聞
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.