かつて中国住みだった沢井メグが中国料理を粛々と紹介するコーナー『沢井メグのリアル中華 / 現地日本人にも超絶愛されているのに、なぜかイマイチ日本でメジャーでない中国料理』。第6回は「蛋餃(だんじゃお)」だ。
「餃」という字がついているとおり、これは餃子の一種。餃子と言えば日本で最もメジャーな中華料理なのに、なぜか蛋餃を見かけないじゃないか! 日本で展開している中国の火鍋屋さんに行っても置いてないとは実にけしからん事態だ。
・蛋餃とは!
蛋餃とは一体どんな餃子なのか。中国語を勉強したことがある人なら何のことかイッパツでわかるだろう。「蛋」とは「鶏蛋」、すなわちニワトリの卵のこと。餃子の皮の代わりに、薄焼きにした卵で具を包むというものだ。日本語だと「たまご餃子」と言ったところ。
・材料は確実に日本で手に入る
主な材料だが、中身は普通の餃子と同じ。外は卵。日本でも確実に手に入るものばかりだ。卵と肉の旨味&旨味がたまらない一品で中国に住む多くの日本人にも愛されており、現地の火鍋屋で食べたことがある人もいるのではないだろうか?
ああ、蛋餃。ないとなれば、ますます欲しくなるもの。ないなら作ればいい。自分で作っちゃえばいいのだ! だって途中まで餃子と一緒でしょ? 簡単簡単!!
【材料】約20個分
餡)
・豚肉:150g
・白菜:150g
・小松菜:1株
・白ネギ:10cm
・すりおろしショウガ:少々
・ごま油:小さじ1/2
・しょうゆ:小さじ1/2
・水:大さじ2
※野菜や肉は好きなものに変えてOK!
皮)
・卵:4個
・片栗粉:小さじ4
【作り方】
1.白菜と小松菜をみじん切りにし、塩(分量外)を振って10分ほど置く。
2.白ネギをみじん切りにする。
3.ボウルに肉、ネギ、ショウガ、ごま油、しょうゆ、水を入れ、粘りが出るまでよく混ぜる。
4.1から水がしみ出しているはず。ふきんやキッチンペーパーでよく絞る。塩をたくさん振っていた場合は、絞る前に一度水洗いしておこう。
5.3と4を混ぜ合わせる。餃子の餡(あん)が完成。
6.別のボウルに卵と水溶き片栗粉を入れ、よく混ぜる。
7.熱したフライパンに卵液を薄く丸く伸ばす。おたまの背を使って、クレープの要領で焼くとキレイな円になるぞ!
8.表面が乾く前に5の餡を適量置き、折りたたむ。これで餃子がほぼ完成! 皮同士がくっつかない場合は、卵液を少し垂らすとよい。
9.最後に、蒸す、もしくはゆでて中の餡に火が通れば完成だ!
・旨味&旨味の嵐
フンワリした卵の皮、その中から旨味たっぷりの肉汁がジュワッと飛び出してくる……お口のなかは旨味&旨味の嵐、非常にハオチィィィィィッ(好吃 / おいしい)。蒸したものを、そのまま食べてもいいが、私は火鍋やスープに入れるのが好き。
栄養豊富で食べやすいため、中国では幼児食にも適していると言われている。また、小麦粉製の皮が卵に変わるので糖質制限している人にも、いいかもしれない!
・ポイントは卵の焼き加減
ポイントは卵の皮をいかに薄くキレイに焼けるかということ! それさえクリアできれば全く難しくない。市販の餃子の皮だと余ってしまって持てあます恐れもあるが、卵ならその心配もないしね!
なお、この作り方は、私・沢井が中国で食べたものを勝手に再現したものであり、もしかしたらあなたの知ってる蛋餃とは違うかもしれない。そういえばニンジン入りや鶏肉の蛋餃も見たことがあるなぁ。
適当にアレンジして好みの味にしてもらえれば、これ幸い。私は、日本にいながら中国風味を味わえたら、それだけでまぁまぁ幸せだ。そして、それを誰かと共有できたなら、これ以上の幸せはあと5~6個くらいしかない。それではまた次回まで! 再見、88~!!
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
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▼だだだ、だんじゃお~(蛋餃)
▼しみじみとウマい
▼ウマすぎて、おかしな表情になるレベルである