都会のオアシス「ホームセンター」! 食品、衣料品、日用品からプロユースの工具まで何でもござれのパラダイス。さて、そんなホームセンターには各地を治めるがごとく “武将” 的な存在があるもの。近畿なら『コーナン』、東京なら『島忠』、そして石川県能登地方なら……『ロッキー』だ。
さてさてこの地の英傑はどんなものじゃ、とパトロールに行ってみたところ……思わず二度見、いや、三度見する勢いのあるものを発見! ホームセンターで、アツアツのうどんが売られていた。しかも見たことないシステムだった。
・ロッキーのうどん
寒い日に嬉しいアッツアツのうどんが売られているのは、ロッキー七尾店だ。うどんコーナーは入口に向かってテクテクと歩いていくと、すぐにわかる。
「うまいと評判のロッキーのうどん! 230円より!」
と、激しく主張しているからだ。
・おつゆシステムが楽しい!!
うどんは230円から。安ッ……! いくつかメニューがあるが、うどん屋のトップスターコンビ「かきあげ」や「えび天」さえ330円! そのほか「月見うどん(270円)」、「いなりうどん(290円)」もある。なお、麺はそばに変更も可能だ。
もう今日は豪勢に行っちゃうもんね~と、えび天うどんを注文すると、汁なしのうどんが登場した。つゆはセルフだというのだが……何じゃコリャ!?
食堂によくある給茶機みたいなものを発見。これがうどんつゆ! ボタンをピッと押して、自分でつゆをそそぐというのである。
何これ楽しーッ! この謎の機械化と、そっけなさがホームセンターらしくて好(ハオ)。少しでも冷めにくくするため……かどうかはわからないが、エンタメ性があってウキウキしてしまう。
・うまい
なお、肝心のお味だが……つゆうめええええええええ!! 澄んだ黄金色のスープは変に醤油くさくなく、豊かな香りがする。どちらかというと関西の味に近いが、関西のものとも少し違う味だ。使われているダシが異なるのだろうか。
麺はというと、ビックリするほど表面がツルツルであり、最初は慣れないかもしれない。だが2回、3回と通うとそのチュルチュルぶりに虜になってしまうだろう。
・そして、清く正しいコロッケ
そしてもうひとつ! チェックしておきたいのがコロッケだ。なんと1個29円。この日は「コロッケ祭り」が開催されており5個まとめ買いすると103円であった。1個あたり20円て……いま2018年ですよね!? 何が起こった!
なお、お味の方はクセになる味わい。決して高級な素材を使っているわけではないと思うが、「清く正しいコロッケ」と言ったところ。コロッケに、これ以上のお手本はないだろう。何個でも食べられちゃう。コリャ、晩ご飯のおかずにコロッケだけ買いに来てもええなァ。
・結論:ロッキーがあればうどんチェーンはいらんね
ロッキー七尾店のうどんコーナーは、そのほか寿司、おにぎりなど他メニューも充実。うどんとそばのミックスも可能であるよう。そして、どれも安い。こんなにコスパよくうどんが食べられるなら、チェーン店も太刀打ちできないなと感じた次第だ。
ホームセンターでうどんとは、少し驚いてしまったが、よくよく考えるとコストコならピザやホットドッグが食べられる。日本ならうどん、別におかしい話でもないじゃないか。むしろ幸せ。店内を歩き回って疲れたところに、あったかいうどん。幸せだ。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 ロッキー七尾店 セルフうどん
住所 七尾市古府町か31-1
時間 10:00~16:30
Report、イラスト:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
▼ロッキー七尾店
▼うどんコーナー!
▼ロッキーうどん、美味しかったです。コロッケも。
▼ロッキー、独自の世界観が広がっている気がする。ロッキーガチャもあった
▼フルコンプで値引きシールがもらえるとか