1927年に浅草~上野駅間が開通してから90周年を迎える東京メトロ。東京における最古の地下鉄こそが “黄色いボディのオシャレ野郎” 東京メトロ銀座線である(ちなみに日本最古の地下鉄旅客線は宮城県だそう)。
現在、東京メトロでは90周年を祝してアニバーサリーイベントを開催しているが、2017年12月1日から18日まで限定で、幻の駅がプチ復活するという。あなたは知っているだろうか? 「萬世橋駅」と「神宮前駅」を……。
・幻の駅
現在は浅草駅から渋谷駅まで全19駅で構成されている地下鉄銀座線。以前の記事でもお伝えしたとおり、2011年の東日本大震災の際は、鉄道の中でもいち早く復旧したタフな路線でもある。
それはさておき、実は銀座線には「幻の駅」が2つあることをご存じだっただろうか? それが「萬世橋駅」と「神宮前駅」だ。萬世橋駅は末広町駅と神田駅間にあり、 1930年1月から1931年11月まで、神田駅開業までの仮停車場として設置されていたという。実働期間2年弱の、まさに “幻の駅” である。
「神宮前駅」は1938年11月に「青山六丁目駅」として開業、1939年11月に「神宮前駅」に改称したらしい。その後、千代田線開業に伴い「明治神宮前駅」が完成したことを受け現在の「表参道駅」に改称、旧ホームは資材置き場として活用されているとのことである。
おそらく、その存在を知らなかった人も多いとは思うが、12月1日から18日までの期間限定で両駅がライトアップされてお披露目されるぞ。普段は真っ暗で気付かないが、この期間だけは車中から「萬世橋駅」と「神宮前駅」が拝めるのだ。
2つの駅があったという事実だけではなく「実は現在もヒッソリとたたずんでいる」と考えると、とても味わい深い駅ではなかろうか? 何とも言い難いロマンさえ感じてしまう。
普段は目にすることが出来ない(しても気付かない)駅なので、期間中、銀座線に乗車される方はぜひとも両駅に注目していただきたい。
参照元:銀座線リニューアル情報サイト
執筆:P.K.サンジュン
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