今まであたり前に “そこ” にあったものが突然姿を消したとき……心の中にはぽっかりと穴が開いてしまう。2017年11月、東京は浅草の通称「金のウンコ」こと、アサヒビールの金のオブジェが姿を消し “金のウンコロス” に陥る人が続出している。
噂を聞きつけ現場に足を運んだところ、確かに金のウンコが見当たらない……。どこへ行ったんだ、金のウンコ。ぶっちゃけ、無くても全然困らないと思っていたが、想像以上に寂しいよ金のウンコ……。これは真相をアサヒビールに確かめてみるしかあるまい……!
・11月初旬、突然姿を消す
金のウンコが姿を消したとされるのは、11月初旬のこと。Twitterを中心とするSNSで金のウンコ消失の噂が流れ「マジで?」「合成写真だろ」「オリンピック前だから撤去したのかな?」……などと、様々な憶測を呼んでいたのだ。
ちなみに、金のウンコの正体は「燃えさかる炎」をイメージしたもので、フランスの著名なデザイナー、フィリップ・スタルク氏が手掛けた超1流のオブジェである。「躍進するアサヒビールの心の象徴」を具現化した芸術作品で、決して金のウンコではない。
それはさておき、金のウンコはなぜ姿を消したのだろうか? すぐにアサヒビールお客様相談室に電話し、真相を尋ねてみることにした。
──製品のことではなく恐縮なんですが、浅草にあるアサヒビール本社横の金のオブジェがなくなっています。理由は何なのでしょうか?
「はい、決して撤去されたわけではありません。現在は塗装中のため、シートで金のオブジェ全体が覆われた状態となっています」
──あ、姿が見えないだけでまだオブジェはあるんですね。
「左様でございます。あくまで一時的に見えない状態となっております」
──なるほど。ちなみに、金のウンコ……じゃなくてオブジェの塗装はいつ頃完了する予定なのでしょうか?
「はい、2017年12月中旬を予定しております。より美しくなったオブジェをご覧いただけると思います」
というわけで、金のオブジェは撤去されたわけではなく、塗装のため一時的に見えない状態になっているだけであった。
遠目から見ると、シートが張られているのかどうかもよくわからないので、ネット上で「金のウンコが消えた」と噂されるのも仕方あるまい。とにもかくにも金のウンコは今後も健在だ。12月中旬には、さらにピカピカになった金のウンコが拝めるハズだ。
参考リンク:アサヒビール
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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▼撤去かと思いきや、メンテナンスであった。ちょっぴりホッとした。