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音楽で認知症を救うドキュメンタリー映画『パーソナルソング』が示す可能性が凄まじい! 一度でいいから観てほしい!

2017年7月16日

ドキュメンタリー作品が大好きな筆者(私)は、先日Netflixで『パーソナル・ソング』というドキュメンタリー映画に出会い、衝撃を受けた。

というより涙が止まらなかった。そこに映し出される “奇跡” があまりに美しかったからだ。そして、作品を見終わったときにこう思った。

「これはもっと多くの人に観てもらうべきだ」

・音楽で取り戻す失われた自分

作品の内容は思い入れのある曲、つまりパーソナルソングを聴かせることが、認知症の人たちを救うのにいかに効果的かを実証するというものである。

みなさんは経験したことがないだろうか? 喫茶店やレストランで懐かしの曲をふと耳にして、その曲を聴いていた当時の思い出が次から次へとよみがえってくるという経験が。

思い出と結びつきやすい性質を持つ音楽の力を使って、認知症の人たちに、失われた本来の自分を取り戻してもらおうというのが、本作の製作者たちの強い想いである。

・美しい奇跡が次々と

映画の冒頭では、90歳の女性が登場する。昔のことが全く思い出せないという彼女に、ルイ・アームストロングの『聖者の行進』を聴かせると、彼女は「学生時代を思い出すわ」とつぶやいた。

そして目を輝かせながら、「母に内緒でコンサートに行ったの」「キングスタウンで9年間働いたわ」など昔の思い出をどんどん語り始める。さっきまで何も思い出せなかった女性が、思い入れのある曲を聴いた途端に、この変わりっぷりである。

音楽の力に引っ張られて、当時の記憶がよみがえってくるのだ。この他にも、音楽を通して昔の自分、そして生きる活力を取り戻していく認知症の人たちの姿が映し出されており、これがとてつもなく美しい。

音楽ひとつで人は、こんなにも表情が変わるんだ。こんなにも他人に優しくなれるんだ。そして、こんなにも生きている喜びを感じれるようになるんだ。そんな素敵な発見が、本作にはたくさん詰まっている。

・高齢化社会における本作の意味

2025年問題が危惧されているように、日本における高齢者の割合はこれからさらに増えていくだろう。そして、社会の高齢化が進むなかで、認知症と向き合う機会もおのずと増えていくはず。

だから『パーソナル・ソング』が示す認知症治療としての音楽療法を知っておくことは、社会のお年寄り、ひいては将来の自分自身を救う意味でも大切なことである。

『パーソナル・ソング』は、NetflixでもAmazonビデオでも視聴可能だ。音楽の力を知るためにも、そして認知症の人たちを救う方法を考えるためにも、一人でも多くの人にぜひ観ていただきたい。

本作を見終わった後は、きっと大切な人にパーソナルソングを聴かせたくなることだろう。

参照元:Facebook, YouTube
執筆:田代大一朗

▼『パーソナル・ソング』の紹介動画

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