ハマると深い車の世界。車種やカラーはもちろん、生産された年代や国、部品にいたるまで、好きな人は本当に細部にまでこだわっている。その愛の深さが垣間見えるのがユーザーレビューだ。
この度、クルマ総合情報サイト「carview」に投稿されているとあるユーザーレビューが「逸品だ」と話題になっている。「チンピラ中古車屋だったころディーラーからの業販で入庫しました」から始まるそのレビューはもはや人生! 中古車屋とオジサンの友情が熱すぎる!!
・車素人も惹きつけられるレビュー
レビューされている車は名車と名高い「日産 スカイラインGT−R(1989年式)」。車のことは詳しくない私(中澤)でも、ほとばしる熱量にノックアウトされてしまった。内容は以下のような感じだ。
・レビューの内容
本人いわく「チンピラ中古車屋」をやっていたユーザーの元に、ある日やってきたGT−R。それは、ディーラーが嫌う改造車で程度も悪い代物だった。
そんなGT−Rは、ユーザーにとっては処理の難しい品で「いい加減燃えるか爆発でもしてくれないか」と本気で思っていたが、とある客に売り、その後自分の人生観まで変えてしまったという。その客とは定年を迎えたオジサン。
・チンピラ中古車屋とオジサンの青春
かねてから乗りたかったGT−Rが欲しいというオジサンに「派手な改造車なので違うのを探す」と提案するユーザー。しかし、「これも縁だから」とオジサン。そして、ユーザーは「少しずつノーマルに戻す」というオジサンに巻き込まれる形で協力することに。
こうして始まった2人の友情。読み進めれば読み進めるほどに、キラキラした2人の表情が目に浮かぶようである。そして訪れた結末とは……全内容はHPでご確認いただければ幸いだ。
・交わった2つの人生
車のことをあまり知らない私でも、ロマンや青春が伝わってくるこのレビュー。最後は以下のような文章で締めくくられている。
「今でもあの時のまま時間が止まったGT-Rがオジサンの車庫に変わらずあります。
次にGT-Rの時間を動かすのは誰なのだろうか…そう思い
再びGT-Rが動き出す日に微力ながら力を貸せたらなと思います。」(クルマ総合情報サイト「carview」より引用)
この最後の文章を読んだ時、私は思わず拍手したくなった。これは感動巨編! さらには、ここまで惹きつけながらも、要所要所でキチンと車をレビューしているところも逸品である。車に詳しくない人もぜひ読んでみてくれ!