いよいよ今年も残すところあとわずか。みなさんにとって2016年はどんな年だっただろうか? この時期になると年賀状を書く人も多いハズだが「あけましておめでとう」「謹賀新年」「HAPPY NEW YEAR」……などと、年賀状は言葉のバリエーションがかなり少ない。
特に「2017年は新しい自分を見せたい!」という人は、ありきたりな年賀状ではつまらないだろう。そんな人にぜひオススメしたいのが『年賀状 with 催眠術』だ。つまり催眠術にかかった状態で年賀状を書くというものなのだが……。試してみたところ想像を絶する結果となったのでご報告したい。
・ぶっちゃけ信用できない
“催眠術” と聞いて、「胡散臭い」「信用できない」「そもそもどんなものかわからない」という人は多いことだろう。かく言う私(P.K.サンジュン)もその一人で、ぶっちゃけ催眠術にはかからないと思っていたし「催眠術(笑)」と思って約40年間生きてきた。……そう、その日までは。
今回協力してくれたのは、これまで数百人に催眠術をかけて来た垂水(たるみ)伸也先生である。先生いわく「かからないと思っている人はかからない」「人を操るものではない」「楽しみたい人はかかりやすい」……とのことだが、正直いまいち信用できないぜ……。
・かかりやすかったのは7人中2名
この日は、編集部7人で催眠術に挑戦。まずはかかりやすい人をピックアップするため、ウォーミングアップ程度の催眠術をかけてもらうことに。結果、かかりやすいとジャッジされたのが、GO羽鳥とわたくしP.K.サンジュンの2名である。
メンバーは事前に年賀状(沢井メグ宛て)を書いており、催眠術がかかった後、誰かになり切った状態で年賀状を書く。その違いを比べようというのが今回の企画の趣旨である。ここでGO羽鳥と私が “素の状態” で書いた年賀状をご覧いただきたい。
まあ、2名とも“らしい” 年賀状ではなかろうか? 普通といえば普通の年賀状である。問題は催眠状態にかかり、誰かになり切ったとき「年賀状がどれだけ変化しているか?」だ。果たして結果はいかに……?
・約2時間かけて完全に入った
いざ催眠術が始まり、先生の発する「体が左右にどんどん揺れていきます」という言葉に、マジで体が揺れたときには自分でも驚いた。というかグングン揺れる。簡潔にいうと、意識はある。意識はあるが、逆らう気が全く起きないのだ。ムム……これが催眠術なのか?
その後、さらに深い状態に落とすべく合計2時間ほどの手ほどきを受けた結果、2名ともどっぷりと催眠状態に入った。これは……マ・ジ・だ。真面目も真面目、大真面目である。先述したように意識はあるが、例えば「腕が曲げられなくなります」と言われるとマジで曲げられない、曲げる気が起きないのだ。
・衝撃の年賀状が完成!
そしていよいよ最終段階、「誰かになり切るステージ」に突入! 結果的に、2人とも意識ごと憑依することには失敗したが、右腕にGO羽鳥はゴッホ、私は坂本龍馬を宿すことに成功した。先生に「年賀状を書きたいですか?」と問われると、ガチで年賀状を書きたくて仕方がない! 一心不乱に書き上げた年賀状が以下の通りである!!
自分でも驚いた。というか、自分が一番驚いた……!「あけましておめでとうぜよ」とか言っちゃってるじゃねーか!! 「顔見せてつかあさい」じゃねーわ! しつこいようだが意識はある。意識はあるが、右腕は坂本龍馬なのだ。やべえ……マジで催眠術やべえ!!
GO羽鳥の右腕にも、まさにゴッホが乗り移っており、普段とは明らかに違う「上から目線」、つまり “巨匠感” がにじみ出ている。神に誓って言うが、2人とも「おもしろくやろう」「笑わせよう」なんて意識は全くない。単純に右腕が、ゴッホであり坂本龍馬なだけなのだ。
結果として、催眠状態で年賀状を書くと「素の状態とは明らかに違う年賀状になる」ということが判明した。これはガチ中のガチだから、気になる人はぜひお試しいただきたい。……1人で催眠状態にどうやって入るかはさておき、きっと素敵な年賀状が書けるハズだ。
参考リンク:郵便年賀.jp
取材協力:あおくま堂
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼自分だけはかからないと思っていたが……
▼指が全然離れねぇぇぇええええええええええ!
▼まさかこんなに変わるとは……!
▼マジですごいぜ催眠術! 垂水先生、ありがとうございました!!