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バイキング小峠が涙ながらに語った、ザブングル加藤との感動秘話が泣ける 「こんな気持ちのいいお金の返され方はない」

2016年12月15日

kotouge

近年大型のお笑いコンテストで、苦労をしてきた芸人が結果を残すケースが多い。デビューしたての新人が決勝まで残ることはあまりなく、芸歴10年以上、実力を重ねた芸人がその真価を認められている。おそらく、その最たるコンビが「バイキング」ではないだろうか。

特にツッコミ役の小峠英二さんは、芸人の中でも評価が高く、あのカズレーザーさんも一目置いている。そんな小峠さんが、最近出演した番組で、ザブングルの加藤歩さんとのエピソードを涙ながらに語った。加藤さんの助力がなければ、今の小峠さんはなかったかもしれない……。

・50人の芸人の中には……

小峠さんが出演したのは、2016年12月14日放送の『人気芸人50人大集合の大忘年会』(日本テレビ系)。この番組は50人の芸人が、普段は知られることのない、芸人の裏側を語る番組だ。

その50人の中には、先日接触事故で問題になった、NONSTYLEの井上祐介さんもいた。しかし、画面の端々にチラっと映る程度で、トークはすべてカットされていたのである。

・芸人の苦労

さて本題は、番組最後に設けられたコーナーの「芸人たちのちょっとイイ話」。今では人気芸人となった彼らも、最初から売れていた訳ではない。売れるまでは思うに任せないことだらけ、お金を稼ぐことさえもできず、辞めていった人たちも多くいるだろう。

スリムクラブの真栄田さんも、その昔、迷いの中にいたそうだ。自らの方向性に悩んでいた時期に、FUJIWARAの藤本敏史さんに、「そのままでいい」とアドバイスを受けて、今までやって来ることができたと明かした。

・泣きながら話す小峠さん

そして、バイキングの小峠さんは、ザブングル加藤さんの助力をいまだに恩義に感じているそうだ。そのエピソードを語り始めた途端に、小峠さんは涙を止めることができなかった。以下は番組で語られた内容の要約である。

小峠さんはその昔、調布に住んでいたそうだ。親しくしていた加藤さんは、もっとアクセスの良い街に移るべきだと提案。しかし小峠さんはお金がなく、引っ越すこともできなかった。「売れるものも売れへんわ」と言われて、小峠さんは加藤さんの住む三軒茶屋で物件を探し始める。

3カ月が経った後に、良い物件を見つけたのだが、保証金の20万円を用意できない。加藤さんに相談すると、「ちょっと待っておけ」と言って、5分後に20万円を持ってきたという。加藤さんは返してもらうつもりもないまま、小峠さんの引っ越し資金を出してあげたのだ。

・「キング・オブ・コント」に優勝して

それから4年を経て、バイキングは「キング・オブ・コント」に優勝しブレイク。現在に至る活躍のきっかけを得たのである。小峠さんは優勝賞金の1000万円から、加藤さんに借りた20万円を返したそうだ。その時、加藤さんが言った言葉は……。

「こんな気持ちのいいお金の返し方はないわ」

小峠さんは語り終える最後まで、涙が止まらなかった。おしぼりで目を押さえながら、とつとつと語る姿に、私(佐藤)も思わず目頭が熱くなってしまった。

芸人たちから「天才」と称される小峠さん。この時の加藤さんの手助けがなければ、天才は埋もれたままだったのかもしれない。

参考リンク:人気芸人50人大集合の大忘年会
執筆:佐藤英典

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