夏の風物詩、そうめん。暑い盛りには、どの家庭でもそうめんが大活躍したことかと思うが、あなたは本当にそうめんのポテンシャルを最大限に引き出しているだろうか? 簡単に言えば、そうめんを一番美味しく食べられているだろうか?
かく言う記者も、つい先日まで普通にそうめんを食べ「そうめん最高!」なんてほざいてた。今思えば恥ずかしい限りである。もしあなたが今回ご紹介する『リアル流しそうめん』を体験してしまったら、もう後には戻れないハズ……。実践の際は覚悟していただきたい。
・流しそうめんの起源
一説によると、もともと九州で発祥したとされる「流しそうめん」は、竹や専用レーンに流したそうめんを食べる、そうめんの食べ方のひとつである。ただし、当編集部の佐藤によると「流しそうめん」にはさらなる秘密があるらしい。
「元々は、邪馬台国の卑弥呼が流しそうめんを始めたと聞いている。もちろん豊作を願った祈祷の一種だろう。その名残りで九州には流しそうめん文化が残っているが、残念ながら本当の流しそうめんは今とは違う形……実は川にそうめんを流すのが本来の姿なんだ」
……限りなくウソくさいが、佐藤いわく『リアル流しそうめん』は常識を覆すウマさなのだという。「俺も久々に “リアル流し” やりたくなってきたな……」と呟くと「お前らついて来い!」と、無理矢理何人かのメンバーを連れて事務所を飛び出してしまった。
・清流に到着
心配なので同行すると、到着したのは都心から車で2時間ほどの、川の清流である。確かに水はとてもキレイで、そのまま飲んでも美味しい水だ。
「リアル流しそうめんの命は水に尽きる。それと注意点がひとつあるからよく聞け。そうめんを食べようと思うな、大地を体内に取り込む感覚でいろ。母なる卑弥呼のエナジーを細胞のすみずみまで届けるんだ」
そう呟くと、海パンに着替え川の中にズンズン進む佐藤。そして「そうめんを流す係」と「逃がしたそうめんをキャッチする係」に合図を送り、リアル流しそうめんをスタートさせた……。意外と上手にそうめんをキャッチした佐藤が一口目を口に運ぶと……!
運ぶと……!!
運ぶと……ッ!!
「うんめぇぇぇええええええ! 卑弥呼様ァァァァァァアアアアア!!!!!!」
山が震えるほどの咆哮が響き渡った! どう考えてもウマいと思えなかったが、佐藤に言われるがまま試してみると確かにウマい!! なんだこれ!? もしかしたら今まで食べたそうめんNo.1、ミシュランの人が食べたら史上初の7つ星獲得間違いなしの奇跡のウマさである!
「からくりを説明すると、川に溶け込んだ自然のミネラルがウマさの秘密だ。そうめんは調理に水しか使わない料理なんだから、都会の水道水と違うのは当然だろう。もちろん、卑弥呼様のご加護が大前提だがな☆」
そう言って得意気にウィンクする佐藤はとても気持ち悪かったが、リアル流しそうめん自体は本当にウマかった。なお「川を汚すヤツは天罰が下る」とのことなので、実践の際は必ず “キャッチ係” を手配し、万全の体制でチャレンジすることをオススメする。もちろん、天罰を信じなくても川を汚してはいけないぞ。
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
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▼きれいな水を求め、川の奥へ進む。
▼「流す係」と「キャッチする係」で準備万端。
▼流す……
▼流れる……
▼待つ……
▼キャッチ!
▼「卑弥呼様ァァァァァァアアアアアアアア!!!!」
▼キャッチ係も万全の仕事。
▼確かにウマい。
▼思わず飛び込みたくなるウマさ。
▼ミシュラン7つ星行くな、これ。
▼リアル流しそうめん、マジ最高だった!
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